【第7話】マンモグラフィーで異常なし。それでも私の乳がんがエコーで見つかった理由

乳がん体験記

※本記事には、乳がん検診や検査に関する個人の体験談を含みます。
検査の選び方や必要性は、年齢、乳房の状態、症状の有無、医療機関の方針によって異なります。
気になる症状がある場合は、自己判断せず、乳腺外科などの医療機関に相談してください。

2013年に乳がんと告知され、治療を経て、現在はその経験を発信しているきゃんばぁばです。

乳がん検診といえば、「マンモグラフィー」を思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。

私も毎年検診を受けていたため、どこかで「私は大丈夫」と安心しきっていました。

毎年乳がん検診を受けるために健診センターを訪れている50代女性のイラスト

毎年の検診が、安心材料になっていました。

この記事は、毎年検診を受けて「大丈夫」と思っていた私が、しこりに気づき、エコー検査でそのしこりが確認され、乳がんと告げられるまでのお話です。

毎年検診を受けていたのに、しこりに気づくまで

私は毎年、乳がん検診を受けていました。医師からも「異常なし」と言われていたため、特に疑うこともなく、安心して日々を過ごしていました。

きゃんばぁば
きゃんばぁば

「毎年受けているから、きっと大丈夫」

診察室でマンモグラフィーの結果が異常なしと説明されて安心している女性のイラスト

「異常なし」と言われたことで、私は安心してしまっていました。

そんな「検診も受けているし大丈夫」と思っていた私に、ひとつの転機が訪れます。

ある日、愛犬がいつもと違う行動をとり、ふとそのことをきっかけに自分の胸に触れてみました。

すると、そこには明らかな違和感がありました。硬く、指で押しても動かないようなしこりです。

きゃんばぁば
きゃんばぁば

「これは、いつもと違うかもしれない」

自宅で愛犬の様子をきっかけに胸元へ手を当て、違和感に気づいて不安そうにしている50代女性のイラスト

違和感に気づいた、忘れられない瞬間。

一瞬で不安がよぎりました。マンモグラフィーでは異常なしと言われていたけれど、どうしても気になり、念のため乳腺外科クリニックを受診することにしました。

きゃんばぁば
きゃんばぁば

「気のせいかもしれない。でも、確認しておこう」

乳腺外科クリニックでの検査と、医師から告げられた言葉

乳腺外科クリニックでは、マンモグラフィーに加えて、超音波で乳房の中を確認するエコー検査も受けました。

乳腺外科クリニックでエコー検査を受ける50代女性のイラスト

不安を抱えながら、エコー画面を見つめていた時間。

検査中、画面に映った影を見たときのことは、今でも忘れられません。

そこには、私が触れて気づいたしこりが映っていました。

きゃんばぁば
きゃんばぁば

「やっぱり、何か映っている…」

エコー検査のモニターに、しこりのような影が映っているイラスト

画面に映ったいびつな影が、強く心に残りました。

そして、そのクリニックで乳がんと告げられ、治療のために総合病院を紹介されることになりました。

毎年検診を受けていたのに、どうして見つからなかったのだろう。

告知を受けたショックとともに、その疑問が強く心に残っていました。

なぜ毎年のマンモグラフィー検診で見つかりにくかったのか?

きゃんばぁば
きゃんばぁば

「先生、なぜ私の乳がんは毎年の検診で発見されなかったのでしょうか」

そのときに説明されたのが、私の乳房が高濃度乳房だったということでした。

高濃度乳房とは、乳腺の密度が高く、マンモグラフィで白く見える部分が多い状態のことです。

乳がんも白く写ることがあるため、乳腺の白さに重なり、病変が見つかりにくくなる場合があると説明を受けました。

高濃度乳房乳腺の白さに重なると、見えにくいことがあります

私の場合は、乳腺の白さに重なって見えにくかった可能性があると説明を受けました。

私が当時受けていた自治体の検診には、エコー検査は含まれていませんでした。

そのため、私の場合は、マンモグラフィーだけでは病変を確認しにくかった可能性があったのだと思います。

もちろん、これはあくまで私個人のケースです。

決して「マンモグラフィーが意味のない検査」ということではありません。

石灰化などの小さな変化を見つけるのに役立つ、乳がん検診において非常に大切な方法のひとつです。

もし、ご自身が高濃度乳房かどうか気になる場合や、エコー検査を併用した方がよいか迷う場合は、医師や検診機関でぜひ確認してみてください。

マンモグラフィーとエコー検査、それぞれが持つ得意・不得意

乳がん検査には、マンモグラフィーとエコー検査があります。

どちらか一方が完璧というわけではありません。
マンモグラフィーとエコー検査は、確認しやすいものがそれぞれ異なります。

それぞれに得意なこと、見えにくいことがあります。
検査方法 得意なこと 注意したいこと
マンモグラフィー 石灰化などの小さな変化を見つけやすい 高濃度乳房では見えにくい場合がある
エコー検査 しこりの大きさや形を確認しやすい 石灰化は見つけにくい場合がある
マンモグラフィーとエコー検査を左右で比較し、それぞれの得意なことと注意点をわかりやすく示した図解

マンモグラフィーとエコー検査は、それぞれ見つけやすいものが異なります。

どちらか一方だけで十分ということではなく、それぞれの検査で見つけやすいものが異なると知ったことが、私にとって大きな学びでした。

どの検査が必要かは、年齢や乳房の状態、症状の有無によって異なるため、自己判断せず医師に相談することが大切です。

検診結果が「異常なし」でも、体の小さな変化を見過ごさないで

検診で「異常なし」と言われると、安心します。私もそうでした。

けれど、「異常なし」は、これから先も絶対に大丈夫という意味ではありません。

だからこそ、伝えたいことがあります。
  • 胸にしこりを感じる。
  • 左右差がある。
  • 違和感が続く。
  • 乳頭から分泌物がある。
  • いつもと違う変化がある。

これらの症状は、あくまで医療機関に相談する目安です。

検診で異常なしと言われて安心した女性が、その後に違和感へ気づき、迷いながらも医療機関へ相談する流れを描いた4コマ漫画

「異常なし」でも、いつもと違う変化があるときは相談してよいのだと思います。

「気のせいかもしれない」と思っても、このような変化や違和感があるときは、検診結果だけで判断せず、乳腺外科などの医療機関に相談してみてください。

不安を感じたときは一人で抱え込まず、確認することで、少し気持ちが落ち着くこともあります。

この経験が、その後の私に教えてくれたこと

乳がんと告げられたとき、私は大きなショックを受けました。

けれど今振り返ると、検診を受けることの大切さと同時に、自分の体の小さな違和感を見過ごさないことの大切さも、この経験から教えられたように思います。

検診を受けていた自分を責めたいわけではありません。

ただ、あのとき感じた小さな違和感を、そのままにしなくてよかった。今はそう思っています。

自宅で検診資料をそばに置き、乳がんの経験から学んだことをノートに書き残している女性のイラスト

小さな違和感に気づいた経験が、その後の私を支えてくれました。

不安を感じたときは早めに相談すること。

そして、医師に質問しながら、自分でも少しずつ理解していくこと。

この経験は、その後の家族の闘病と向き合うときにも、体の変化や不安を軽く見ない姿勢につながりました。

まとめ|検診と体の違和感、どちらも大切にしたい

毎年検診を受けていたからこそ、私はどこかで安心しきっていました。

けれど、検診で「異常なし」と言われていても、しこりや違和感があるときは、自己判断せず乳腺外科などで相談してください。

乳がんと告げられたあと、私はまたひとつ、知らなかった言葉に向き合うことになります。

それが、“乳がんにも種類がある”ということでした。

窓の外を見ながら、乳がんにも種類があることを知って静かに考えている女性のイラスト

次に向き合うことになったのは、乳がんの種類という新しいテーマでした。

きゃんばぁば
きゃんばぁば

「乳がんにも、タイプがあるんだ…」

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この記事を書いた人きゃんばぁば|乳がんサバイバー/家族の闘病サポーター

乳がんを経験し、経過観察を経て完治。妹の膵がんや夫の食道がんを家族として支えた実体験をもとに、「患者と家族の視点」で記事を書いています。

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