【第6話】乳がん治療〜セカンドオピニオンへの迷いと、信頼できる主治医との出会い

乳がん体験記
※本記事には、乳がん治療に関する個人の体験談を含みます。
治療方針や病院選び、セカンドオピニオンの受け方は、病状や検査結果、医療機関によって異なります。
この記事は、特定の治療法や医療機関をすすめるものではありません。
不安なことがある場合は、必ず主治医や医療者に相談してください。

乳がんと告知されたあと、私は治療方針だけでなく、病院選びにも迷っていました。

このまま今の病院で治療を受けていいのか、ほかの先生の意見も聞いた方がいいのか。

当時の私は「トリプルネガティブ乳がん」という診断を受け、抗がん剤治療が大きな柱になると理解していたため、今後の治療をどこで受けるのかについては、より一層慎重になっていました。

そんな思いが、頭の中をぐるぐる巡っていました。

きゃんばぁば
きゃんばぁば

このまま進んでいいのか、誰かに背中を押してほしい気持ちでした。

乳がん告知後、病院選びについて自宅で悩む50代女性のイラスト

告知後は、治療方針だけでなく、病院選びにも大きな迷いがありました。

セカンドオピニオンへの迷い。どの病院を選べばいいのかわからなかった

「別の先生の意見も聞いてみたい」

そう思ったのは、自分の中に解消しきれない不安があったからです。

でも、実際にセカンドオピニオンを受けるとなると、別のハードルがありました。

「今の主治医に伝えたら、疑っていると思われないかな?」
「一生懸命治療を考えてくれているのに、失礼ではないだろうか」

そんな思いが頭に浮かび、なかなか言い出せずにいたのです。

検索しても病院名ばかりが並び、どの先生を選べば自分の治療にとってプラスになるのか、一人で悩む日々が続きました。

セカンドオピニオンを受けたい気持ちと、主治医に言い出せない不安を描いた4コマ漫画

別の先生の意見を聞きたいと思いながらも、主治医にどう伝えればいいのか悩んでいました。

医療用ウィッグの相談へ。美容室での思いがけない出会い

そんな悩みの中、治療の準備として医療用ウィッグを探しに美容室へ向かいました。

医療用ウィッグを探しに美容室で相談する50代女性のイラスト

医療用ウィッグの相談に行った美容室で、思いがけず病院選びのヒントをもらいました。

治療生活について漠然とした不安を抱えていた私でしたが、まさか、ウィッグを探しに行った美容室でセカンドオピニオンにつながる情報をもらえるとは思っていませんでした。

オーナーさんとの会話の中で乳がん治療の話になった際、オーナーさんが乳がん治療に詳しい先生がいる病院について教えてくれたのです。

自ら調べても迷うばかりだった病院選びにおいて、ひとつの入口となりました。

医療用ウィッグの準備については、こちらの記事にも詳しくまとめています。

セカンドオピニオン当日。信頼できる先生と出会い、治療方針に納得できた

帰宅後、私は教えていただいた病院や先生について自分でも調べました。

情報に触れるうちに「一度、話を聞いてみたい」という思いが強くなり、少し緊張しながらも、総合病院の先生にセカンドオピニオンを受けたいことを伝えました。

先生は私の意向を快く受け止め、必要な資料の準備や連絡を進めてくださいました。

主治医にセカンドオピニオンを受けたい気持ちを相談する女性のイラスト

勇気を出して伝えると、医師は私の気持ちを受け止めてくださいました。

1週間後、セカンドオピニオンの診察当日を迎えました。

診察室で出会った先生は、穏やかな笑顔で迎えてくれました。

私の病状や治療方針について、一つひとつ丁寧に説明してくださいました。

きゃんばぁば
きゃんばぁば

当時の私は、トリプルネガティブ乳がんでは抗がん剤治療が大きな柱になると理解していました。

先生の説明を聞く中で、事前に調べていたことと治療方針が少しずつつながっていくように感じました。

「術前抗がん剤療法から始めましょう」

その言葉を聞いたとき、胸の奥にあった迷いが、少しずつほどけていくように感じました。

セカンドオピニオン先の診察室で治療方針の説明を受け、納得している女性のイラスト

「この先生となら頑張れる」そう思えた、忘れられない診察でした。

この先生に治療をお願いしたい。
この先生となら頑張れる。

そう思えたのは、先生の説明に納得し、自分の進むべき治療の道筋が見えたからでした。

その後、私の治療は抗がん剤治療、手術、放射線治療へと進むことになりました。

不安がすべて消えたわけではありません。

それでも、信頼できる先生に出会えたことで、治療に向かう気持ちは少しずつ整っていきました。

振り返って思う、納得して治療を受けるために大切だった5つのこと

今回の経験を経て、私が病院選びで大切だと感じたことをまとめました。

❶納得できる説明があるか
自分の病状に合わせて、丁寧に説明してくれるかどうかは大切だと感じました。
❷通い続けられる距離か
治療中の体調を考えると、無理なく通えることも大切だと感じました。
治療体制が整っているか
乳腺外科だけでなく、必要に応じてほかの診療科とも連携できる体制があることも安心につながりました。
➍一人ひとりの状態に合わせて考えてくれるか
有名な病院かどうかだけでなく、自分の状態に合う治療を相談できるかも大切だと思いました。
➎信頼して相談できる先生か
質問しやすく、説明を聞いたときに納得して任せられるかどうかは、私にとって大きな判断材料でした。

乳がん治療は、同じ病名であっても、進行度や体の状態によって治療方針が変わることがあるのだと、このとき改めて知りました。

病院選びで大切にしたことをノートに整理する50代女性のイラスト

病院選びで大切だったのは、有名かどうかだけではなく、自分が納得して相談できるかどうかでした。

セカンドオピニオンは「納得して治療に進むため」のもの

セカンドオピニオンを実際に受けてみて、今の私はこう感じています。

セカンドオピニオンは、主治医を疑うためではなく、自分が納得して治療を受けるための大切な選択肢です。

セカンドオピニオン後、資料を抱えて病院の廊下を歩き出す女性のイラスト

不安がすべて消えたわけではありませんが、納得できたことで治療へ向かう気持ちが少し整っていきました。

別の先生の意見を聞くことで、今の治療方針に安心できることもあります。

反対に、別の選択肢に気づき、あらためて自分の治療について考えるきっかけになることもあると思います。

ただ、セカンドオピニオンには費用がかかる場合があり、予約までに時間がかかることもあります。

また、主治医と異なる意見を聞いたことで、かえって迷いが深まることもあるかもしれません。

だからこそ、受ける前には主治医に相談し、必要な資料や流れを確認しておくことが大切だと感じました。

不安なことがある場合は、主治医や信頼できる医療者に相談し、納得できる選択をしてください。

治療方針が見えて少し安心した私でしたが、次の治療前検査では、新たな不安と向き合うことになります。

次回は、エコー検査で感じた気づきについてお話しします。

▼ 次のお話(第7話)はこちらから↓

 

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この記事を書いた人きゃんばぁば|乳がんサバイバー/家族の闘病サポーター

乳がんを経験し、経過観察を経て完治。妹の膵がんや夫の食道がんを家族として支えた実体験をもとに、「患者と家族の視点」で記事を書いています。

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