【第46話】初期治療が大切だったトリプルネガティブ乳がん|完治までの道のりと、私が支えにした5つのこと

治療開始・抗がん剤
本記事は、筆者の体験をもとにした内容です。症状や治療経過には個人差があります。医療的な判断や治療方針については、必ず主治医や専門の医療機関にご相談ください。

きゃんばぁば
きゃんばぁば

2013年、私は「トリプルネガティブ乳がん」と告げられました。

出口のないトンネルに迷い込んだようなあの日から、12年。

2024年、10年以上の経過観察を経て、主治医から「完治」と言っていただくことができました。

今、もし不安の中にいる方がいたら、まずこの言葉を届けたいです。

「先が見えない日々の中でも、少しずつ歩いていけることがあります」

トリプルネガティブ乳がんは、抗がん剤治療が中心になることが多いタイプとされています。

私も主治医から、「初期治療の効果が、今後の経過に大きく関わります」と説明を受けました。

その言葉を受け止め、治療そのものは主治医と相談しながら進めながら、私は生活の中で自分にできることを大切にしようと思いました。

この記事では、私が完治までの歩みの中で支えにしていた「心と体の整え方」を、5つに分けてお伝えします。

これは、がんを治す方法ではなく、治療と向き合う私自身を支えてくれた体験談です。

治療中の私を支えた5つのこと

これから紹介する工夫は、特別なことではありません。

また、がんそのものを治す方法ではなく、治療と向き合う日々の中で、私の心と体を支えてくれた習慣です。

副作用や不安に振り回されそうになる日もありました。

それでも、「自分の体を大切にしている」と感じられる時間があることは、治療を続ける私にとって大きな支えになりました。

ここでは、私が治療中に心がけていた5つのことをお伝えします。

パソコンで検索する女性(イメージ)

治療中の私は、生活の中でできる小さな工夫を探していました

❶ 笑顔を意識する(心の土台作り)

きゃんばぁば
きゃんばぁば

主治医に「私にできることはありますか?」と尋ねたとき、返ってきた言葉は、「毎日笑顔で過ごすこと」でした。

当時の私は、少し不思議に感じました。

けれど、つらい日でも意識して口角を上げることで、不安でいっぱいだった気持ちが、少しだけ落ち着くように感じました。

もちろん、笑顔が病気を治すという意味ではありません。

私にとって笑顔を意識することは、治療中の心を支える小さな習慣でした。

不安に飲み込まれそうな日も、「今日も少しだけ前を向こう」と思える時間が増えたことは、治療を続けるうえで大きな支えになりました。

※参考情報として:笑いやリラックスと免疫に関する一般的な情報として、こちらの解説も参考になります。

参考:ヤクルト中央研究所「NK細胞とは」

❷ 体をあたためる(温活の実践)

冷えを感じると、体だけでなく、心までこわばるように感じることがありました。

私の場合は、無理のない範囲で体をあたためることを意識していました。

私が続けていた温活
  • 就寝前の入浴で、体をゆっくりあたためる
  • 生姜湯など、温かい飲み物を飲む
  • 体調の良い日に、軽いストレッチをする
きゃんばぁば

特別なことではありませんが、体があたたまると、気持ちも少しほぐれるように感じました。

愛犬のぬくもりにも助けられながら、治療中の不安な時間を、少しでも穏やかに過ごせるよう意識していました。

❸ 睡眠の質を上げる(回復の時間)

よく眠れた日は、体のだるさも少しやわらぎ、気持ちも落ち着きやすかったように思います。

治療中は、体だけでなく心も緊張しやすくなります。

だからこそ私は、眠る前の時間をできるだけ穏やかに過ごすことを意識していました。

夜の寝室(イメージ)

質の良い睡眠のために、部屋の明るさにも気を配っていました。

質の良い睡眠の工夫
  • 朝は太陽の光を浴びる
  • 夜はスマホを早めに手放す
  • 照明を落として心を落ち着かせる
きゃんばぁば
きゃんばぁば

治療中は、体だけでなく心も緊張しやすくなっていました。

照明を落として心を落ち着かせる時間は、私にとって一日を終えるための大切な習慣でした。❹ 軽い運動で体力を保つあああ

きゃんばぁば
きゃんばぁば

動けない日は無理をせず、調子の良い日は散歩や関節回しを。

「自分の足で歩けている」という実感は、病気に主導権を渡さないという私の小さな抵抗であり、自信にもなりました。

❺ 食べることを、体を支える時間にする

治療中は、食べられる日もあれば、思うように食べられない日もありました。

私の場合は、無理に完璧な食事を目指すのではなく、食べられるものを少しずつ取り入れることを意識していました。

意識していた例
  • ビタミンを意識したスムージー
  • 納豆や味噌汁などの発酵食品
  • 素材の味を大切にした食事

「口に入れるものが、今の私を支えている」

そう意識することで、治療にただ耐えるだけではなく、自分の体を大切にしているという実感が持てました。

今、振り返って思うこと

きゃんばぁば
きゃんばぁば

この5つの工夫は、医学的な効果を保証するものではありません。

この5つの工夫は、医学的な効果を保証するものではありません。

けれど、「自分で自分の体と心に手を尽くしている」という感覚は、治療中の孤独を少し和らげてくれました。

今振り返ると、乳がんの経験を通して健康と向き合い、生活を見直したことは、のちに夫の闘病を支えるときにも、私の力になってくれたように思います。

自分のために頑張った経験が、いつか誰かを支える力に変わることもある。

私は、そう感じています。

この記事が、今、不安の中で治療と向き合っている方にとって、小さな安心につながれば嬉しいです。

※本記事は筆者個人の体験を共有するもので、特定の治療効果を保証・推奨するものではありません。医療に関する最終判断は必ず主治医とご相談ください。

よくある質問(Q&A)

本Q&Aは、筆者の体験と一般的な情報をもとにまとめたものです。
診断や治療方針については、必ず主治医や専門の医療機関にご相談ください。
Q1. トリプルネガティブ乳がん(TNBC)とは?他のタイプと何が違うの?
A.トリプルネガティブ乳がんは、女性ホルモン受容体とHER2がいずれも陰性の乳がんです。
ホルモン療法や抗HER2療法の対象になりにくく、抗がん剤治療が中心になることが多いタイプとされています。
ただし、治療は年々進歩しています。現在は、病状や条件によって免疫療法などが検討される場合もあります。
※治療方針は一人ひとり異なるため、必ず主治医に確認することが大切です。 
Q2. 「初期治療が大切」と言われるのはなぜ?
私の場合、主治医から「初期治療の効果が今後の経過に大きく関わる」と説明を受けました。トリプルネガティブ乳がんは、治療開始時の方針や薬の選択がとても重要になることがあります。
だからこそ、不安なことをそのままにせず、治療の目的や流れ、副作用への対応について、主治医とよく相談することが大切だと感じました。
Q3. 主治医に最初に確認しておくとよいことは?
A. 私自身、治療が始まる前に確認しておけばよかったと思うことがあります。
・治療の目的(根治・再発予防など)
・薬の種類と治療期間
・効果判定の時期
・副作用が出た時の対応
・夜間や休日の連絡先
・仕事や家事との両立について
※聞きたいことは、事前にメモして診察に持って行くと安心です。
Q4. 記事にある「5つの工夫」は医学的に効果があるの?
A. この記事で紹介している5つの工夫は、医学的な治療効果を保証するものではありません。
私にとっては、治療を続けるための心と体の土台づくりでした。
笑顔を意識すること、体をあたためること、睡眠を整えること、無理のない範囲で体を動かすこと、食べられるものを少しずつ取り入れること。
どれも特別なことではありませんが、「自分の体を大切にしている」と感じられたことが、治療中の支えになりました。
Q5. 副作用がつらい時は、どのタイミングで相談すればいい?
A. 副作用がつらい時は、我慢しすぎず、早めに医療者へ相談することが大切です。
高熱、強い倦怠感、息切れ、持続する嘔吐や下痢、しびれの急な悪化、脱水が疑われる時などは、自己判断せず連絡・受診してください。
治療前に、夜間や休日の連絡先を確認しておくと安心です
Q6. 次に読むなら、どの記事がおすすめですか?
A. トリプルネガティブ乳がんの全体像や、治療中の生活の整え方については、記事の最後に「あわせて読みたい記事」としてまとめています。

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この記事を書いた人きゃんばぁば|乳がんサバイバー/家族の闘病サポーター。乳がんを経験し完治。妹の膵がんや夫の食道がんを家族として支えた実体験から「患者と家族の視点」で発信しています。
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