【第45話】トリプルネガティブ乳がん:抗がん剤「FEC療法」の効果を体験談で解説!

治療開始・抗がん剤
きゃんばぁば
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もうすぐ「乳がん完治」から一年が経とうとしています。そこで、私が乳がん治療で一番辛かった経験についてお話ししようと思います。

パクリタキセルという抗がん剤の後に行われた「FEC療法」を受けたときのことです。「FEC療法」は副作用がとてもに辛くて、治療を続けることはできないんじゃないかと思うほどでした。

トリプルネガティブ乳がん:初期治療の重要性

きゃんばぁば
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11年前トリプルネガティブ乳がんを患いました。

このタイプのがんは再発率が高く、当時主治医から「抗がん剤が聞かなければ再発の可能性か高い」と説明されました。だから私は初期治療でがんを消すことが何よりも大切だと思いました。

そして再発する可能性が高いので、抗がん剤の効果を最大限に引き出すことが重要だと感じました。

そこで、情報を集めながら、自分でも積極的に治療に取り組むことを決意しました。治療を「受ける」のではなく「治療に主体的に取り組む」ことが成功への鍵だと考えたからです。

主治医の写真

主治医から初期治療について説明を受けました

抗がん剤の効果を高めるために実践したこと

1.毎日笑顔を心がける
主治医から「笑顔でいることが大切」とアドバイスをもらって、どんな時でも笑顔でいるよう心がけました。(作り笑いOK)
2.体温を上げる
自宅では温活を実践しました。就寝1時間半前に全身浴をして、生姜湯を飲んで、適度な運動で筋肉をつけるように心がけました
3.睡眠の質を上げる
朝起きたらすぐに太陽を浴びて体内時計をリセット。就寝数時間前からネットを使わないずに、照明も暗めに設定してリラックスできるようにしていました。
4.ストレッチを行う
湯船に浸かりながら足首、手首、首をそれぞれ10回まわして血流を促進。抗がん剤が身体中に行き渡るように工夫していました。
5.食事の改善
毎朝、人参、小松菜、りんご、はちみつを使ったスムージーを飲んで、和食中心の食事を心がけました。甘いものや小麦粉、添加物は控えるようにしていました。
朝の光、ストレッチをする女性、スムージ~のイラスト

毎日スムージーを作って飲みました

きゃんばぁば
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これらの取り組みが抗がん剤の効果を直接高めたかどうかはわかりませんが、結果的に「FEC療法」の後私のがんは消滅しました。

「FEC療法」について

「FEC」とは3つの薬剤の頭文字をとったもので「FEC」は3つの異なった薬を順番に投与する療法です。

FECのこと
F:フルオロウラシル がん細胞の分裂と増殖を抑える抗がん剤で、消化器系や乳がん治療に使用されます
E:エピルビシン アントラサイクル系抗がん剤で、DNAの複製を妨げ、がん細胞を死滅させる効果があります。でも心臓への負担など副作用のリスクもあります。
C:シクロホスファミド アルキル化剤という種類で、DNAを損傷させ、がん細胞の増殖を抑える薬です。広範囲のがん治療に使われます。

 

「FEC」療法は主に乳がんを含む特定のがん治療に使われる抗がん剤です

投与方法について

 

きゃんばぁば
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この治療は点滴で行われ1サイクルが21日間で私は4回投与を受けました。

 

通常は、1回目で副作用の程度を確認するために入院し、残りの3回は外来で行われるのが一般的です。

でも私の場合は副作用が強く出てしまったため…抗がん剤が体に入ると食べたりの飲だりできなくなり、しばらくて立ち上がることも難しい状態に…

そのため4回全ての治療を入院して行われることになったんです。

抗がん剤投与を受ける女性のイラスト

FECの投与は全て入院して受けました

主な副作用について

 

「FEC」主な副作用
脱毛 一時的に髪の毛が抜けることがあります
疲労感 全身にだるさを感じる場合があります
消化器系症状 吐き気・食欲不振・味覚障害が出ることもあります
骨髄抑制 白血球・赤血球・血小板が減少し、感染症や出血のリスクが増加します
心臓毒性 エピルビシンの影響で、心臓に負担がかかることがあります

 

私の場合は筋肉痛や食欲不振、味覚障害が強くて、投与と同時に食べることも飲むこともできなくなったため入院してFEC療法を受けました。

「FEC療法」の効果と感謝の気持ち

 

きゃんばぁば
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「FEC療法」は本当に辛い治療でしたが、確かな効果を実感できました。2回目の投与後、治療の辛さから「もう治療をやめたいと」と担当医に伝えたんです。

そのとき、担当医はエコー検査(超音波検査)をしてくれて「がんがなくなっている可能性があります」と教えてくれました。

そして「最後まで治療を一緒に頑張りましょう」と励ましてくれたおかげで、治療を続ける決心がつきました。

その結果、がんは消滅し、11年後たった今も再発することなく過ごせています。パクリタキセルと「FEC」の二つ抗がん剤を組む合わせた療法が私のがんによく効いてくれたんです

医療チームのサポートがあったから乗り越えられた

きゃんばぁば
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この治療を続けることができたのは、医療チームのサポートのおかげです。FEC療法の治療中、私はすごく副作用で苦しんでいたんですが、医療チームは常に寄り添ってくれて、励ましの言葉、適切な処置、副作用を少しでも和らげる工夫など、どんな小さなことにも心を配ってくれました。

特に「治療を辞めたい」と言ったときに、速やかにエコー検査(超音波検査)をしてくれて「がんが消滅している」と確認できたことが私の大きな励みになりました。

このチームに出会えたことで私の未来は大きく変わったと心から感謝しています。

医療チームのイラスト

医療チームのおかげで最後まで治療ができました

乳がんについて学んでよかっこと

きゃんばぁば
きゃんばぁば

がんの治療を始める前に、トリプルネガティブ乳がんについてしっかり学び、主治医や医療チームを信頼して術前抗がん剤治療を選んだことは、38%という低い成功率にかけた正しい判断だったと思います。

治療中は、自分自身が治療に主体的に関わり抗がん剤の効果を最大限に活かすために情報を集め、実践を重ねた、その努力が実を結んだのかなと感じています。

トリプルネガティブ乳がん初期治療がとても重要なためここに全力をそそぐことが大切です。

そして、医療チームとの協力が治療が治療の成功へとつながるのだと思いました。

注)この記事は個人的な経験に基づいて記述されています。治療法に関しては、必ず主治医に相談くださいね。

次の記事へ続く…。

第46話はこちらから↓

 

術前抗がん剤を選んでよかった!きゃんばぁば

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