【第50話】乳がんを経験して見直した食生活|私がオメガ3脂肪酸を取り入れた理由

乳がん体験記
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※この記事は、私自身が乳がんの治療後に食生活を見直した体験をもとに書いています。
※オメガ3脂肪酸を含む食品によって、乳がんの治療や再発予防ができるというものではありません。
食事やサプリメントについて気になることがある場合は、主治医や管理栄養士、薬剤師などにご相談ください。

乳がんの治療が終わったあと、私の中には、

「これから、自分のために何ができるんだろう」

という気持ちがありました。

治療は終わっても、再発への不安まで一緒になくなったわけではありません。

第25話でも書いたように、睡眠や運動、食事など、自分でできることを少しずつ意識するようになった時期でもありました。

そして、第48話では、がんは生活習慣だけで決まるものではなく、自分では変えられない要因もあることを書きました。

そんな中で、私が実際の暮らしの中で続けてきたことのひとつが、毎日の「油」を少し意識することでした。

今回は、私がオメガ3脂肪酸に目を向けるようになったきっかけと、今も続けている食べ方について書いてみたいと思います。

乳がん治療後、「食べるもの」に目が向くようになりました

治療が終わり、経過観察に入った頃の私は、

きゃんばぁば
きゃんばぁば

「再発しないために、私にできることはないのかな」

と考えることがありました。

主治医と相談して決めた治療をきちんと受ける。
定期的な診察にも行く。

そのうえで、自分の暮らしの中でも何かできることがあれば知りたい。

そんな気持ちから、食事についても少しずつ調べるようになりました。

でも今振り返ると、当時の私はどこかで、

「体に良いものを食べれば、再発を遠ざけられるのではないか」

という答えを探していたのかもしれません。

その中で知った言葉のひとつが、「オメガ3脂肪酸」でした。

体に良い和食の写真(イメージ)

素朴な和食が、いちばん落ち着く時間。 体にやさしい食卓を、少しずつ続けています。

私がオメガ3脂肪酸を取り入れるようになった理由

オメガ3脂肪酸について調べていくと、青魚や、えごま油、亜麻仁油など身近な食品にも含まれていることを知りました。

「特別な健康食品を買わなくても、いつもの食事の中で取り入れられるんだ」

そう思ったことが、私には続けやすく感じられました。

オメガ3脂肪酸には、α-リノレン酸、EPA、DHAなどがあります。

代表的なオメガ3脂肪酸
成分名 主に含まれる食品
EPA サバ・イワシ・サンマなどの魚
DHA サバ・イワシ・サンマ・鮭などの魚
α-リノレン酸 えごま油・亜麻仁油など

n-3系脂肪酸は、体のさまざまな働きに関わる脂肪酸です。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」でも、年齢や性別ごとに目安量が設定されています。

ただし、ここは乳がん経験者として誤解したくないところでもあります。

国立がん研究センターの日本人を対象とした研究では、魚やn-3系脂肪酸の摂取量と、乳がん全体の罹患リスクとの関連はみられませんでした。

つまり、

「オメガ3をとれば、乳がんを予防できる」

という話ではありません。

私自身も今は、乳がんのための特別な食品としてではなく、毎日の食事で油を選ぶときの一つの選択肢として取り入れています。

特別なことではなく、いつもの食卓に少しだけ

私の場合、続いた理由は「頑張らなくてもできたから」だと思います。

健康のためだからと、毎日特別な料理を作るのは大変です。

だから私は、いつもの食事を大きく変えるのではなく、少しだけ取り入れ方を変えました。

朝ごはん、白いご飯、お漬物、お味噌汁(イメージ)

いつもの食卓に、できることを少し。無理なく続けることを大切にしています。

私が続けている4つのこと

1.青魚を食卓に取り入れる

サバやイワシなどの魚を意識して選ぶようになりました。

忙しいときは、サバ缶なども使います。

「今日は魚にしようかな」

そのくらいの気持ちで続けています。

2.豆腐やサラダに亜麻仁油・えごま油を少量かける

ドレッシングのような感覚で使うこともあります。

大きく食生活を変えなくても、いつもの一品に少し加えるだけなので、私には続けやすい方法でした。

3.納豆やお漬物にも使う

意外だったのが、納豆やお漬物との組み合わせです。

いつもの味が少し変わるので、楽しみながら続けられました。

4.料理によって油を使い分ける

私は加熱する料理と、料理の仕上げに使う油を分けています。

亜麻仁油やえごま油は、私が購入している商品の表示を確認し、主に料理の仕上げに使っています。

商品によって適した使い方は異なるため、加熱の可否や保存方法などは、それぞれの商品表示を確認するようにしています。

「体に良いから」だけでは続かなかったと思います

最初は「体に良いらしい」ということが、取り入れたきっかけでした。

でも、長く続けてこられた理由は、それだけではありません。

味にクセが少ないこと。

いつもの料理に使えること。

面倒な準備がいらないこと。

毎日の暮らしの中で無理なく使えること。

私にとっては、こちらのほうが大切でした。

健康のために始めたことでも、続けることが負担になってしまったら、食事そのものが楽しくなくなってしまいます。

だから今は、

きゃんばぁば
きゃんばぁば

「体に良いものを完璧に食べなくちゃ」

ではなく、

「今日の食事に、できることを少し」

くらいがちょうどいいと思っています。

 

私がこれまで使ってきたオイルについて

亜麻仁油やえごま油にも、さまざまな商品があります。

私が選ぶときに見ているのは、原材料だけではなく、

  • 味にクセがなく続けやすいか
  • 容器が使いやすいか
  • 保存しやすいか
  • 一度に無理なく使い切れる量か

といった、毎日の使いやすさです。

以前使っていた亜麻仁油

以前使っていたのが、「日清オイリオ アマニ油 フレッシュキープボトル 320g」です。

毎日の食事に合わせやすく、すっきりした味で使いやすかったことから、しばらく続けていました。

現在は別の商品を使っていますが、こちらも使いやすかった商品のひとつとしてご紹介します。


以前使っていたえごま油

以前使っていたのが、「日清オイリオ 有機食用えごま油(国内製造)フレッシュキープボトル」です。

私がこのえごま油を選んだのは、有機のえごま油であることと、毎日の食事に取り入れやすそうだと感じたからです。

豆腐やサラダ、納豆などに少量かけて使っていました。

現在は別の商品を使っていますが、こちらも無理なく続けやすかった商品のひとつとしてご紹介します。


2024年、経過観察が終わって考えたこと

乳がんの治療を終えてから、私は長い経過観察の時間を過ごしました。

そして2024年、主治医による経過観察が終了し、私はその説明を「乳がんは完治した」と受け止めました。

でも、

「オメガ3を続けていたから再発しなかった」

とは考えていません。

オメガ3を続けていたことと、私が再発しなかったことを直接結びつけることはできません。

それでも、食生活を見直したことに意味がなかったとは思っていません。

食べるものを選ぶこと。

自分の体調に目を向けること。

無理のない習慣を続けること。

それは、再発を防ぐための「おまじない」ではなく、病気を経験したあと、自分の体を以前より大切にするようになった一つの変化だったのだと思います。

素朴な和食が、いちばん落ち着く時間。今は「体に良いか」だけでなく、おいしく食べられることも大切にしています。

よくある質問(Q&A)

Q1.乳がんの治療後、どんな食事を意識すればよいですか?

A.私は、何か一つの食品だけを積極的にとるのではなく、魚や野菜、大豆製品など、普段の食事全体を意識するようになりました。

治療中や治療後に必要な食事は、その人の体調や治療内容によっても異なります。

「これを食べれば再発しない」という食品を探すのではなく、食事について気になることがあれば、主治医や管理栄養士などに相談することも大切だと思います。

Q2.亜麻仁油やえごま油は、どのくらいとればよいですか?

A.厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、n-3系脂肪酸について年齢・性別ごとの目安量が設定されています。ただし、この量は亜麻仁油やえごま油だけではなく、魚など食事全体からとるn-3系脂肪酸を含めたものです。

私は「毎日必ずこの量」と決めすぎず、魚など普段の食事も大切にしながら、オイルは商品表示を確認して取り入れています。

Q3.オメガ3脂肪酸はサプリメントでもとれますか?

A.オメガ3脂肪酸を含むサプリメントもありますが、私はまず普段の食事から取り入れることを大切にしています。

治療中の方や薬を服用している方がサプリメントを利用する場合は、自己判断で追加せず、主治医や薬剤師に確認してから使うと安心だと思います。


さいごに|食事を変えたというより、体との向き合い方が変わりました

乳がんを経験してから、私は食べるものを以前より意識するようになりました。

青魚を食べる。

豆腐に亜麻仁油を少しかける。

料理によって油を使い分ける。

どれも、とても小さなことです。

でも私にとって大切だったのは、

「これを食べれば再発しない」と信じることではありませんでした。

自分の体に目を向けながら、

「今日は何を食べよう」

「これはおいしいな」

と、毎日の暮らしを自分なりに整えていくことでした。

乳がんを経験したからこそ、食べることは「病気を防ぐため」だけではなく、これからの毎日を気持ちよく暮らすためのものだと思うようになりました。

完璧ではなくても、無理なく続けられること。

今の私には、それがいちばん合っています。

そして、食生活を見直していく中で、もうひとつ気になったものがありました。

それが、「アルコールと乳がんの関係」です。

「少しくらいなら大丈夫なのかな?」

次回は、そんな疑問から私が調べたことを振り返ります。

続きの記事・第51話はこちらから↓

あわせて読んでいただきたい記事

乳がんの治療後、「これから自分にできることは何だろう」と考えたことは、食生活だけではありませんでした。

生活習慣と乳がんの関係や、再発への不安とどう向き合ってきたのかについても、これまでの記事で振り返っています。

自分で変えられることと、変えられないことを知って、私自身の受け止め方が少し変わった経験を書いています。

治療が終わっても、すぐに再発への不安がなくなったわけではありませんでした。

「何か自分にできることはないだろうか」と考えながら、睡眠や運動、食事など、毎日の暮らしを少しずつ見直していった頃のことを書いています。


私自身の乳がんについて書いてきましたが、その後、夫の食道がんにも家族として向き合うことになりました。

夫の闘病については、第1話から記録しています。


夫の食道がんについて、noteに記録しています

私自身が乳がんを経験したあと、今度は家族として、夫の食道がんと向き合うことになりました。

夫が食道がんと告げられてから、見送るまでの8か月。

治療の選択や在宅医療、緩和ケアなど、その時々で悩み、迷いながら家族として決断してきたことを、ひとつの記録としてnoteにまとめています。

同じように、大切な人の病気と向き合っている方に、私たちの経験が少しでも参考になればと思っています。

無料noteで全文公開しています。

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乳がんの経験や、夫の闘病を支えながら感じた日々の想いを発信しています。
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この記事を書いた人
きゃんばぁば|乳がんサバイバー/家族の闘病サポーター
乳がんを経験し、2024年に主治医による経過観察が終了。

妹のように大切にしていた義妹の膵がん、そして夫の食道がんを家族として支えた実体験をもとに、
「患者と家族、両方の視点」から記事を執筆しています。

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