【第46話】初期治療がカギだった!トリプルネガティブ乳がん。抗がん剤の効果を高めるために実践した5つのこと

治療開始・抗がん剤

 

トリプルネガティブ乳がんの初期治療で私が大切にした「治療へ主体的に関わる姿勢」と、

抗がん剤治療期に私自身の体験として取り入れて効果実感のあった生活の工夫を5つに整理しました。

※医療判断は必ず主治医とご相談ください。


トリプルネガティブ乳がん:初期治療の重要性

きゃんばぁば
きゃんばぁば

私が乳がんと告げられたのは今から12年前。診断名は「トリプルネガティブ乳がん」でした。

このタイプは女性ホルモン受容体・プロゲステロン受容体・HER2のいずれも陰性で、ホルモン療法や分子標的薬が使えず抗がん剤が中心になります。

近年は免疫療法(PD-L1阻害薬など)が選択肢となるケースもあり、医療は進歩しています。

治療方針は必ず主治医と最新情報で相談を。

主治医からははっきりと「抗がん剤の効果が今後の経過を左右する」と伝えられ、私は初期治療期を全力で乗り切ると決めました。

治療に主体的に関わることの大切さ

治療が始まると、不安や遠慮から質問しづらい時があります。

私も最初はそうでしたが、途中からは「分からないことはその場で聞く」「生活でできる工夫は試す」を徹底。

自分ごととして関わるほど不安が小さくなり、前向きさが戻りました。

抗がん剤の効きと生活を支えるために私が実践した5つのこと

以下は私の体験です。

効果には個人差があり、医療的な効果を保証するものではありませんが、治療を続けやすくする土台づくりとして役立ちました。

パソコンで検索する女性(イメージ)

私は「治療を支える生活の工夫」を探し続けました

 ❶笑顔を意識する(気分と生活リズムを保つ)

きゃんばぁば
きゃんばぁば

主治医に「私にできることは?」と尋ねたとき、返ってきたのは「毎日笑顔で」。最初は不思議でしたが、試すほど気分の波が落ち着き、生活リズムが整いやすくなりました。

笑いと免疫の関係を示す報告もありますが、あくまで一般情報。

私の場合は気分転換・ストレス緩和の実感が大きかったです。

ナチュラルキラー(NK)細胞とは?
私たちの体を守る免疫細胞のひとつ。体内を巡回し、異常な細胞を見つける役割があります。前向きな気分やリラックスが健康維持に寄与するとの報告もありますが、治療効果を保証するものではありません

参考:ヤクルト中央研究所「NK細胞とは」

❷体をあたためる(温活の実践)

冷えでつらさが増す日があり、血行を保つ目的で温活を取り入れました。

私が続けた温活
  • 就寝前の入浴で全身を温める
  • 生姜湯など温かい飲み物をこまめに
  • 軽いストレッチで巡りを促す

❸睡眠の質を上げる工夫(回復の土台づくり)

よく眠れた日は体のだるさや不安が軽くなりました。

環境を整えるだけでも変化が出やすかったです。

夜の寝室(イメージ)

質の良い睡眠のために、部屋の明るさにも気を配っていました。

質の良い睡眠の工夫
  • 朝カーテンを開けて太陽の光を浴びる
  • 夜はスマホを早めに手放す
  • 照明を落として心をクールダウン

お白湯・軽いストレッチ→就寝の流れで、少しずつ眠りの深さと翌朝の体調が安定しました。

❹ 軽い運動で巡りを整え、筋肉量を保つ

きゃんばぁば
きゃんばぁば

動けない日もありましたが、「できる範囲」で続けました。散歩・関節回し・呼吸を合わせたストレッチなど。

巡りが整うと倦怠感が軽くなる日があり、筋肉量を保つことは体温や体力の維持にもつながりました。

❺食べることも治療の一部(ムリなく続ける)

きゃんばぁば
きゃんばぁば

つらい日は食べられる分だけ。回復してきたら少しずつ整える、の順で。

意識した例
  • 人参・小松菜・りんごのスムージーでビタミンを補う
  • 玄米・納豆・味噌汁など、発酵食品を意識
  • 白砂糖や加工食品を控え、、素材の味に寄せる

口に入れるものは体の土台。

ムリをしない範囲で整えることを大切にしました。

※本記事は筆者個人の体験を共有するもので、特定の治療効果を保証・推奨するものではありません。医療に関する最終判断は必ず主治医とご相談ください。
※掲載している文章・画像の無断転載・使用はご遠慮ください。

よくある質問(Q&A)

※本Q&Aは
筆者の体験と一般情報に基づく内容です。
診断・治療は必ず主治医にご相談ください

※掲載している文章・画像の無断転載・使用はご遠慮ください。

Q1. トリプルネガティブ乳がん(TNBC)とは?他のタイプと何が違う?
A. 女性ホルモン受容体・プロゲステロン受容体・HER2がいずれも陰性のタイプです。
ホルモン療法やHER2標的薬が使えず、治療の中心は抗がん剤になります。
近年は適応条件下で免疫療法が選択肢となることもあります(可否は主治医へ)。
Q2. 「初期治療が大切」と言われるのはなぜ?
A. TNBCでは抗がん剤の効果がその後の経過に影響しやすいため、最初の治療方針とスケジュールの合意が重要です。
疑問点は遠慮せず医療者に確認しましょう。
Q3. 主治医に最初に聞いておきたいポイントは?
A. 目的(根治/再発予防/症状緩和)、予定レジメンと期間、効果判定の方法と時期、副作用と対処、免疫療法の適応可否、通院/入院や仕事・家事との両立の見立て、連絡先と緊急時の目安です。
Q4. 記事の「5つの工夫」は本当に効果がある?
A. 医学的な治療効果を保証するものではありません。
筆者の体験として、治療を続けやすくする生活の土台づくり(気分・睡眠・巡り・食)が整う実感がありました。
可否は体調に合わせて無理なく。
Q5. 「笑顔・気分転換」は医学的に意味があるの?
A. 気分の安定や生活リズムの整いは、多くの方で体調管理に役立ちます。
免疫との関連が示唆される報告もありますが、個人差が大きい一般情報としてご理解ください。詳しくは
「笑うことで免疫が上がるって本当?(笑顔と免疫の関係)」
を参照。
Q6. 温活(体をあたためる)はやっても大丈夫?
A. 多くは日常的な範囲(入浴・温かい飲み物・軽いストレッチ)で問題ありません。
ただし皮膚症状や発熱、循環器疾患等がある場合は控える/医師に相談を。
熱すぎる入浴や長時間サウナは無理をしないで。
Q7. 抗がん剤中でも運動していい?
A. 体調に応じた軽い運動(散歩・関節回し・呼吸と合わせたストレッチ等)は推奨されることが多いですが、発熱・強い倦怠感・感染リスクが高い時は休むなど、中止基準を主治医と決めておくと安心です。
Q8. 食事は何を意識すればいい?
A. つらい日は食べられる分だけでOK。
回復期には、タンパク質・野菜・発酵食品・水分をバランスよく、加工品・過度の糖分は控えめに。
サプリは薬との相互作用があるため、必ず主治医に申告を。
Q9. 副作用がつらい時、受診の目安は?
A. 高熱(例:38℃以上)・持続する嘔吐/下痢・強い倦怠/息切れ・出血傾向・しびれの急激な悪化・脱水が疑われる時は連絡/受診を。
夜間休日の連絡先をあらかじめ確認しておきましょう
Q10. 次は何を読めばいい?ああああ

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この記事を書いた人きゃんばぁば|乳がんサバイバー/家族の闘病サポーター。乳がんを経験し完治。妹の膵がんや夫の食道がんを家族として支えた実体験から「患者と家族の視点」で発信しています。
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