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長い道のりを、私の体験から
抗がん剤治療が終わっても、すぐに髪が戻るわけではありません。
鏡の中の自分を見て「いつになったら…」と思う日もありました。
私が「地毛デビュー」できたのは治療が終わってから約2年後。
そして、元の髪質に戻るまでに6年かかりました。

今日は、その間に実践してきたケアと、心の変化をお話しします。
1.髪が抜けたときに始めた頭皮ケア
抜けた後、剥き出しになった頭皮は想像以上にデリケートでした。

髪が生える前の頭皮は、とくに丁寧にケアしていました。
乾燥や蒸れ、かぶれを防ぐために、私は次の3つのことを続けました。
無添加の泡タイプシャンプーを使い、指の腹でなでるように。
ゴシゴシは禁物です。
頭皮も顔と同じ皮膚。
お風呂上がりに無添加のローションをつけて乾燥を防ぎました。
ウィッグの下にコットン製のインナーキャップを重ねて、肌荒れを防ぎました。
ウィッグは外見だけでなく、心の支えでもありました。
当時使っていたものに近い、コットン素材のインナーキャップはこちら👇
2.くるくるとの付き合い方(回復のサイン)
髪がようやく生え始めたとき、嬉しさと戸惑いが同時にありました。
「やっと生えてきた!」
でも、鏡に映るのはチリチリ、うねうね、まるで別人のような髪。
それでも「この髪も頑張って生えてきてくれたんだ」と思えるようになると
少しずつ受け入れられるようになりました。

くせ毛でクルクルの髪が生えてきました
- 刺激にないシャンプーを使用。
- ドライヤーは20cm以上離し、弱風モード。
- 蒸しタオルで血行促進&保湿。
- 2ヶ月に1回のカットで形を整える。
- 無理に戻すより「育てる」の意識を大切に。
3.美容師さんとの二人三脚
抗がん剤治療が始まる前に、美容室で相談しておいたことが、のちに大きな助けになりました。
美容師さんからこう教えてもらいました。
この言葉を聞いていたことで、くるくる髪を見ても慌てずにすみました。
美容師さんには髪が3〜5cmに伸びた頃にも相談。
くせ毛になる原因は、抗がん剤の影響で毛穴の形が一時的にゆがむことによるものです」と教えてもらいました。
その都度、アドバイスをもらい、安心して前に進めました。
4.髪を育てる「食と生活の見直し」

髪のツヤは、外側のケアだけでなく、体の中からの栄養で変わると感じました。
髪は「健康のバロメーター」といわれるように、体調や食生活がそのまま現れやすい部分。
意識し摂った栄養素
栄養素 | 主な食材 |
タンパク質 | 卵・鶏肉・魚・大豆製品 |
亜鉛・鉄分 | ナッツ・レバー・小松菜・ひじき |
ビタミンB群 | 卵黄・玄米・魚介類 |
ビタミンE | アーモンド・アボカド・オリーブオイル |
整えるための食生活
- 規則正しい食生活
- 質の良い睡眠
- ストレスを溜めない
- 軽い運動(散歩やストレッチ)
5・6年後、髪と心どちらも元気に

「好きな髪型にできる幸せ」
そんな日がまた訪れました。
脱毛に悩んだ日々も、今では思い出。
5年を過ぎた頃から、髪のツヤや手触りが戻り、それと同じように心にも少しずつ余裕が戻ってきました。

髪がきれいに整って、好きなようにセットできたとき本当に嬉しかったです。
あなたらしい髪が少しずつ育っていきます。
あなたの努力は、きっと美しい髪となって、実を結びます。
どうか焦らず、今できることを一歩ずつ。
さいごに…きゃんばぁばより

髪が生え変わる過程は、心が回復していく時間でもありました。
どんな変化もあなたの生きる力になっている証。
頭皮ケアや食生活など、小さな習慣を積み重ねていけば、きっとあなたの髪も、心も、少しずつ元気を取り戻します。
無理をせず、自分のペースで歩んでいけますように。
よくある質問(Q&A)
A. 多くの場合、時間の経過とともに徐々に元の髪質に戻っていきます。
私の場合は5年ほどで、指通りやツヤが戻りました。
A. 頭皮を清潔に保つことと、刺激を与えないことです。
保湿や優しい洗い方を続けることで、健康な髪が育ちやすくなります。
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この記事を書いた人
きゃんばぁば|乳がんサバイバー/家族の闘病サポーター乳がんを経験し
現在は完治。
妹の膵がんや夫の食道がんを家族として支えた実体験をもとに、
「患者と家族、両方の視点」から記事を書いています。
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