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抗がん剤治療から地毛デビューまでどれくらいかかった?

私が地毛デビューをしたのは抗がん剤治療から約2年後のことでした。
抗がん剤の副作用で髪が抜け始めた時は、鏡を見るたび落ち込んで「いつになったら戻るんだろう」と、先が見えない気持ちになることもありました。
それでも少しずつ産毛のような毛が生えてくれて「戻ろうとしてるんだな」と思えたことが小さな希望になりました。
最初の2〜3㎝ほどは、まるで赤ちゃんのような柔らかい産毛。その後くせのある髪が伸び始め…
発毛から10ヶ月ほどで、くるくるとしたベリーショートのような髪型になりました。

くせ毛でクルクルの髪が生えてきました
その後、1年半ほどはくせのある髪が続きました。
そのため、ウィッグを外して地毛で外出する「地毛デビュー」は抗がん剤治療終了後から2年後になりました。
私にとってウィッグは、見た目を隠すためだけではなく、心の安定を支えてくれる存在でもありました。
元の髪質に戻るまでの6年間にやったこと5選

抗がん剤治療を終えてから、地毛が生えてくるまでの道のりは、思っていた以上に長くて予想外のことの連続でした。
「もう少しで元に戻るかな?」と思っては髪質の変化に戸惑ったり、気持ちがついていかなったり…。
今、振り返ってみると、その6年間は髪を育てるだけじゃなく「自分自身と向き合う時間」でもあったように思います。
ここからは、私が実際にやってきたこと、試してよかったこと、心の変化などを紹介します。
どれかひとつでも、同じ道を歩く誰かのヒントになれば嬉しいです。
❶頭皮ケアからスタート
抗がん剤治療が始まってから、髪の脱毛が始まるといよいよ実感が湧いてくるという方も多いと思います。

私も抜け始めた髪を見て「いよいよ来たか」と気持ちが追いつかず、鏡を見るのが辛い日が続きました。
でも、その時期からすでに「これからの髪の再生」のためにできることがあると知って、意識するようになったのが「頭皮ケア」でした。
髪の毛が抜けると、頭皮はむき出しの状態になり、想像以上に敏感になります。
乾燥しやすくなったり、帽子やウィッグでかぶれたり、汗をかきやすい季節には蒸れてしまったり…。そんな頭皮を守るために私が実際に行っていたケアを紹介します。
脱毛が始まった頃は刺激を与えないことが第一。
シャンプーを使う場合は無添加・低刺激タイプを選び、指の腹を使って“なでるように「やさしく洗うこと」を心がけました。
ゴシゴシこすらず、泡で包み込むようにするのがポイントです。
10年前のことなので、細かいことは覚えていませんが、当時使っていたのは、脱毛期専用の泡タイプだったように思います。
頭皮は顔の皮膚とつながっているので、スキンケアと同じように保湿が大切です。
お風呂あがりには頭皮用のローションを使って乾燥を防ぎました。
私は、無香料で敏感肌用ローションを選びました。
髪がなくなった頭皮は、直接帽子やウィッグと接することで摩擦が起きやすくなります。
私はウィッグの下に薄いコットンキャップをかぶっていました。
頭皮を清潔に、そしてやさしく守ることは、未来の地毛デビューを支える土台になります。
目にみえる変化がなくても、きっと頭皮の下では少しずつ再生の力が動いています。

頭皮ケアの始まり
❷くるくるの髪の毛対策
抗がん剤が終わり、髪が生え始めると「ようやく戻ってきた」と嬉しい気持ちになる一方で「思っていたのと違う」「本当に元に戻るの?」と戸惑うこともある時期です。

この時期、私が実践していたケアと心構えを紹介します。
刺激の少ないシャンプーを使う | 生え始めたばかりの髪と頭皮はとてもデリケート。 市販の刺激の強いシャンプーは避けた。 |
ドライヤーの使い方 | 髪が短くて薄いときは、ドライヤーの熱が直接頭皮に当たるため、やけどのような刺激になることも。ドライヤーは20cm以上離して、弱風モードで使用 |
蒸しタオルで血行促進&保湿 | お風呂上がりや、リラックスタイムにおすすめなのが「蒸しタオルケア」です。温かいタオルを頭全体にかぶせて、3〜5分ほど置く |
焦らず「今の自分を認める」心のケア | この時期は、見た目の変化が目に見える一方で、思っていた髪質やスタイルとは違っていることが多いです。「今の髪もがんばって生えてきてくれた」と思うようにしたことで、少しずつ受け入れられるようになりました。 |
生え始めの髪は希望の芽、確実に回復の一歩を踏み出している証です。

抗がん剤の治療を終え、髪が生え始めて安心した頃、その後に出てきた髪を見て、私はまたひとつ壁にぶつかりました。
それは「元の髪質とは全然違う…」という戸惑い。
生えてきたのは、チリチリ、くるくる、うねうね…。
まるで自分の頭じゃないみたいで、鏡を見るのがちょっと辛くなる時期もありました。でも、その髪も「頑張って生えてきた証」
そこから私は、くるくるの髪の毛と関係を築いていこうと思いました。
髪のクセや量に戸惑う時は、定期的なカットで形を整えるのがおすすめです。
信頼できる美容師さんに「治療後の髪のことを相談できる」だけでも、気持ちがぐっとラクになりますよ
くせ毛・チリチリ毛期の髪は、乾燥しやすく、広がりやすいのが特徴。
スタイリング剤は、手のひらでしっかり伸ばしてから、髪の内側からなじませるようにつけると、ベタつかず自然なまとまりになります。
正直なところ、「こんな髪、私じゃないみたい…」と思ったこともありました。
写真を撮るのも嫌になってしまう日も。今の髪を好きになろうではなく,受け入れて寄り添うことからでいい。それだけで、心が軽くなりました。
くせ毛の時期は、無理に戻さなきゃと思わなくて大丈夫!
あなたらしい髪が少しずつ育っていきます。
❹美容師に相談

抗がん剤治療が時始まる前に、病院の中にある美容室に相談に行きました。
これからどのように髪が抜けていくのか、そしてその時どのように対処すれば良いのかを事前に聞いておくことで大きな安心感が得られ、心構えができました。
また、発毛の状態を確認するために髪が3㎝〜5㎝に伸びた頃にも再び相談に行きました。
その時、美容室の方か「治療後の髪はくせ毛になったり、細くなったり、白髪が増えたりすることがあります」と説明を受けました。
そして「くせ毛になる原因は、抗がん剤の影響で毛穴の形が一時的にゆがむことによるものです」と教えてもらいました。
- 頭皮マッサージをすること
- 医療用ウィッグを活用して乗り切ること
などをアドバイスされ実際に取り入れてみました。こうした情報を事前に知っておくことで、変化に対して慌てずに対処できたと思います。
❺髪の育てるために食事の改善

髪の美しさや強さを保つためには、外側のケアだけでなく、体の内側からの栄養や習慣がとても大切です。
髪は「健康のバロメーター」といわれるように、体調や食生活がそのまま現れやすい部分。
私が食事に取り入れた、髪を育てる栄養素と食材
栄養素 | おすすめの食材 |
タンパク質 | 卵、鶏肉、大豆製品(豆腐、納豆)、魚(特に青魚) |
亜鉛と鉄分 | 牡蠣、牛肉、ごま、ナッツ類、納豆 レバー、赤身肉、ほうれん草、小松菜、ひじき |
ビタミンB群 | 卵黄、レバー、魚介類、玄米、アボカド、バナナ |
ビタミンE群 | アーモンド、アボカド、オリーブオイル、かぼちゃ |
抗がん剤治療が終わってから、きれいな髪に戻したくて意識して食生活に取り入れるようにしました。
きれいな髪を取り戻すために意識した生活
- 規則正しい食生活
- 質の良い睡眠
- ストレスケア
- 軽い運動
こうしたことを積み重ねていくうちに、髪のツヤや手触りが少しずつ元に戻ってきたように感じました。
さいごに:脱毛から6年後:美しい髪が復活!ヘアスタイルを楽しめるように

「髪を綺麗に伸ばしたい」その一心でコツコツと続けた頭皮ケア。本当にやって良かったと思います。
気づけば、脱毛に苦しんだ日々の記憶も薄れ「好きな髪型にできる幸せ」を感じれるようになりました。
でも「今できることをしよう」と決め美容室でのアドバイスを守りながら毎日少しずつケアを積み重ねてきました。
その結果5年ほど経った頃から、髪質が変わり始め健康な髪が生えてきたんです!

健康的な髪に戻ったよ
髪が綺麗になったことで、気持ちもどんどん前向きになっていきました。
正しいケアを続けながらその日を待ってください。あなたの努力は、きっと美しい髪となって実を結びます。
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第38話はこちらから↓

必ず髪は生えてくるからね!きゃんばぁば