がん患者の心に寄り添う〜治療中も治療後も支え合う仲間の大切さ

2013年7月私は乳がん治療を始めました

治療を成功させるために乳がんについて、一生懸命に学びながらも、心は不安定で憂鬱な日々を過ごしていました。

そんな私に希望を与えてくれたのは患者会の皆さんでした。治療を進めていく中で、入院中に励まし合える仲間とも出会い、その支えのおかげで治療を乗り切ることができたのです。

10年前、今ほどSNSが普及されていなかった時代に、患者会の存在は私にとって治療を支える大きな力となりました。

もし今、あなたが一人で悩んでいるのなら…

同じ病気と闘っている人と繋がってみてください。

きっと希望の光を見つけることができるはずです。

この記事では私自身の経験を通して「仲間の大切さに」ついてお伝えしています。

最後まで読んでいただき、少しでもあなたの心に寄り添うことができたら嬉しいです。

目次

患者会との出会い

乳がん治療を始める前に、がんに勝つためには学ぶことが大切だと考えて、情報をインプットばかりしていたので心が次第に重くなっていきました。

私の周りには、がんになった人がいなかったため、話せる場所が必要でした。そんな時出会ったのが「患者会」。

病院の待合室で偶然見かけた「患者会」のポスター。「いつでも気軽にお越しください」と書いてありました。もしかしたらここへ行けば私の「心の声」を聞いてもらえるかも知れないと思いました。

初めての患者会で

そして連絡をとり患者会に参加する日がついにやってきました。

患者会のドアを開けると中から楽しそうな笑い声が聞こえてきました。思い切って声をかけ挨拶をすると、メンバーの方全員が温かく迎えてくれました。

会が始まると一人ずつ、自分のがんについて現在の状況や思いを話していきました。
乳がんのタイプやステージ、それぞれの主治医について説明した後、初めて参加した私に「不安なこと病気のことなんでもいから話してね」と優しい言葉をかけてもらいました。

乳がん経験者に話を聞いてもらえた感動

私は勇気を出して自分の乳がんについて話し出しました。タイプは「トリプルネガティブ乳がん」であること「ステージは2A」 「主治医はM先生」で治療法は「術前抗がん剤パクリタキセル」から投与することが決まっていることを全て話しました。

その後、治療について不安だったことを質問しました。

  • 抗がん剤が効かなければどうしよう
  • 抗がん剤の副作用が怖い
  • 主治医との接し方がわからない

皆さんは嫌な顔ひとつせず、あいづちを打ちながら最後まで話を聞いてくれました。その雰囲気だけで心が軽くなったように感じました。

私の質問に対する優しい回答

1,.抗がん剤が効かなければどうしよう

A「ここにいるみんなは抗がん剤が効いた人もいれば、効かなかったけれど10年20年がんと共存している人もいるよ。だから…あまり先のことは考えず、まずは目の前の治療をひとつずつ乗り越えていこうね。」と心のこもった言葉を聞いて私の気持ちは少し楽になりました。

また「私もトリプルネガティブ乳がんだけど生きてるよ」と励ましてくれたことも、大きな心の支えになりました。

2.副作用についての不安

A「脱毛や味覚障害など色々な副作用があるけれど、今は辛い副作用を我慢しなくていい時代だよ。主治医や担当看護師さんに相談すれば、薬の処方や対処法もサポートしてくれるから心配しなくて大丈夫」そう教えてもらい私は少し笑顔になりました。

3.主治医との接し方

A「まずは先生の話をよく聞いてから、不安なことや疑問があれば質問してみて。きっと丁寧に答えてくれるはずだから、信じて一緒に治療するイメージを持つことが大事だよ」と教えてもらいました。

患者会に参加したことで聞けた言葉

こうして不安でいっぱいだった私の心は「治療を頑張ろう」という前向きな気持ちへと変わっていきました。あの時かけてもらった数々の励ましの言葉は、私にとってまるで神様の言葉のように感じられました。

そして私の一番聞きたかった言葉「わかるよ!」と患者会の皆さんが声を揃えて言ってくれました。その一言で、私は大きな元気をもらうことができたのです。

がん患者同士でしかわかり合えない理由

.同じ経験をしているから
がんと診断された時のショックや治療中の辛さは、実際に体験した人にしかわからない部分があります。「私も同じ気持ちだった」と言ってもらえるとそれだけで安心できるんです。

2.治療の大変さを理解しているから
抗がん剤や手術などの治療は、体に負担が大きいです。副作用で髪が抜けたり、体力が落ちたりする経験は同じ治療を受けた人にしかわからないことがあります。

3.がんと向き合う不安を知っているから
がんになると「これからどうなるんだろう」「命は大丈夫かな」と不安になるのです。この気持ちは同じ病気と向き合った人でないとなかなか共有できません。

4.安心して話せるから
周りの人に病気のことを話しても「大丈だよ」「頑張っって」と言われることがありますが、そう言われると「この気持ちはわかってもらえないんだな」と感じてしまうことがあります。

がん患者同士なら何も言わなくても気持ちをわかってくれるので安心です。

5.希望をもらえるから
同じ病気の人が「私も治療を乗り越えたよ」と教えてくれるとそれだけで、「自分も頑張ろう」と思えるんです。同じ経験をした人だからこそ、励ましの力が強いんですね。

同じ病気の人と繋がろう

私は2013年7月から乳がん治療を始め、不安な日々を過ごしていました。そんな時「患者会」の方たちと出会い元気をもらいました。

患者会のメンバーは温かく迎え入れてくれて、私の不安や疑問を真剣に聞いてくれました。

同じ経験を持つ仲間から「ひとつずつ治療を乗り越えよう」「私も生きているから大丈夫」という励ましの言葉を聞いて私の心は軽くなりました。

そして一番聞きたかった言葉「わかるよ!」
そのたった一言に元気をもらえたのです。

この時、私もいつかこんな風に誰かに力を与えられるように話せる日がくるといいなと思いました。

もしあなたが今一人で悩んでいるなら
同じ病気と戦っている人と繋がってみてください。きっと希望の光が見えてくるはずです。

仲間は大事!きゃんばぁば

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