外来化学療法室のこと
抗がん剤『パクリタキセル』の治療は基本的に外来で行われます。毎週1回化学療法室で治療を受けることになります。
治療を受けるためには毎回血液検査を行い、その結果と体調を元に、主治医が判断し治療が開始するという流れです。
外来療法室について
検査・診察・抗がん剤の準備には、どうしても時間がかかり、待ち時間が長くなります。
薬の投与前に疲れてしまうこともありました。
そして化学療法室に入った瞬間、自分も治療を受けている患者の一員なんだと実感しました。
この記事ではそんな外来化学療法について綴っています。
少し不安な初めての外来化学療法
抗がん剤を外来療法室で受けるまで
外来化学療法を受ける前には必ず血液検査をします。 (白血球の数値が低い場合抗がん剤の投与できないからです)
- 血液検査
- 主治医の診察 「血液検査の結果と体調でその日治療できるか判断されます」
- 薬の指示書をもらって化学療法室へ行きます
- 受付で指示書を渡して 薬が出来上がるまで約1時間ほど待ちます
(この間に軽食を摂ってました) - 薬ができたら当番の先生と看護師さんが治療にあたってくれます
ここまで2時間ほどかかり、治療が始まるまでには、かなり疲れていました。
予想以上に多かった患者さんたち
初めて外来化学療法室に入った時、私は驚きました。それは想像上に多くの方が化学療法を受けていたからです。自分もその一員であることも忘れただ眺めていました。
入院した時にも「こんなに多くのがん患者さんがいるんだ」と驚きましたが、外来でも同じくらいそれ以上に多くの方が治療を受けているのを見て、全国にはどれほど多くの人が、がん治療を受けているのかと考えさせられました。
化学療法室でのこと〜水分補給が大切な理由
化学療法室には,大きなリクライニングチェア何十台も並んでいました。
看護師さんがチェアに案内してくださり、投与する薬が届くと、患者本人と薬の確認を行い、その日担当の先生が投与を開始します。
投与中私は本を読んだり、携帯を見たり、音楽を聴いたりして過ごしていました。
そして必ず持参していたのはお水です。治療中も少しずつお水を飲んでいました。それは早く抗がん剤を早く排出したかったからです。看護師さんからも、治療中は炎症や粘膜の乾燥を防ぐためにも水分を1日1.5L〜2L摂取することを教えられていました。
化学療法室での私の思い
サラリーマンの方、学生、ご老人、OL風、私のような主婦、本当にさまざまな年代の方が治療に来られていました。
みんな、私と同じようにがんを告知され、悲しい思いをしたと思うと胸が痛みました。
特にサラリーマンの方々は、治療後もそのまま仕事に向かいそうな方がたくさんおられました。
化学療法後には、倦怠感や眠気が襲ってくるのに、「こんな時くらい、仕事を休めばいいのに」と思いました。
でもそれぞれに事情があると思いました。そう考えると、外来化学療法は社会生活を送りながら治療ができる、素晴らしい治療法だと改めて感じました。
そして私もこの状況の中頑張ろうと思えたのです。
*外来化学療法には、社会活動をしながら治療ができるメリットがあります。
辛い思いをして人が沢山いる!きゃんばぁば