病室はひみつ基地…がん友との出会いそして支えてくれた医療チーム

何度入院しても仲間がいたよ

抗がん剤治療や手術のために何度か入院を経験しました。そんな時支えになってくれたのは同じ病と闘うがん友の存在でした。


孤独に感じることが多い闘病生活の中で、がん友との温かい時間を過ごし「一人じゃない」という安心感を与えてくれました。
同じ病と闘う仲間との、たわいもない会話や経験談を共有することが、私の大きな楽しみの一つでもありました。

そして多くの人に支えられていることを感じ、乗り越える勇気ををもらうこともできました。


また自宅療養の4ヶ月間は家族の献身的なサポートによって、辛い治療を乗り越えることができました。

今回は抗がん剤治療中の出来事を綴っています。最後まで読んでいただけると嬉しいです。

目次

お気に入りの病室と沢山の出会い:おしゃべり会

お気に入りの病室

私には病棟にお気に入りの部屋がありました。

入院が決まると、病棟へ連絡し、いつもの部屋が空いているかどうかを確認するほど、その部屋が大好きでした。

個室ではなく、準個室の4人部屋でカーテンを閉めると個室のようですが、それでも一人じゃないから寂しさを感じません。それに看護師さんもひんぱんに来てくれるから安心できる病室でした。

同じ部屋の人たちとは色々な話しをしました。くじけそうになった時もみんなで励ましあえる、そんな入院生活が好きでした。

会話の内容は、病気のこと、人生のこと、これまでに行った旅行のこと、家族のことなどたくさんの話題がありました。

「もう20年も抗がん剤してるよ」とか「再発で何回も入院してるよ」といった病気に関する話もしましたが、旅行の話や人生の深い話しもたくさんしました。あの頃の私にとって、みんなとのおしゃべりの時間はかけがえのないものでした。

同じ病気だから分かり合えたこと

同じがんという共通点があるからこそ分かり合えたし、みんなの頭がツルツルで、それが普通のように思えた不思議な空間でした。

友人でもなくあえていうなら 「がん友です」孤独に思えた日常がここに来ると「一人じゃない」と思わせてくれるそんな入院生活でした。

みんな一緒に元気になって、普通の生活を送りたいと願っていましたが、現実は厳しかったです。
再発で入院してくる人も多く「がんと共存して生きていくのよ」と話してくれた方もいました。

入院中は心も解放されていたように感じます。みんなに出会えて色々な人生があることも知りました。
辛い中、みんなも同じ気持ちだったのかなと考えることもありました。

支えてくれた医療チーム

そしてそんな入院生活を支えてくれたのは、乳腺外科の医療チームでした。先生、看護師さん、薬剤師さん、や事務の方、他の科の先生方にも本当に感謝しています。

一人ひとりに丁寧に向き合ってくださり、私たち患者は感謝の気持ちでいっぱいでした。安心して入院して治療を受けれたから今があると思います。

病気になって初めて、先生や看護師さんの存在の大きさに気づきました。私たち患者が入院中ストレスのない入院生活を過ごせたのは医療チームのおかげです。

この病院で治療できて本当によかったと心から思います。

*がんになった事はつらかったですが、そのおかげで皆さんに出会えたのだと思っています。

自宅で過ごした治療期間 副作用に負けなかった4ヶ月【FEC】

私が経験した『FEC』の副作用

  • 筋肉痛(全身が筋肉痛)
  • 食欲不振 味覚障がい(吐き気 何を食べても苦味がしたり 味覚の低下) 
  • 頭痛 発熱 (体がだるく 抗がん剤がぬけるまでは毎日ロキソニン服用)

とにかく1日が長く感じ、あれほどに好きだった食事の時間が嫌で一番体重が減った時期でした。

抗がん剤を投与してからの14日間、副作用に疲れて「もうやめたい」と毎日思っていました。家の中を歩くことすらできず、情けなく感じることもありました。

次の入院が近づくと副作用は軽くなり、食べれるようになって元気になります。

この繰り返しを、21日サイクルで計4回続けました。その間ほとんど家事ができず、家族に頼っていました。

家族も大変だったと思います。本当に協力してくれて感謝しています。 「ありがとう」

こうして家族、医療チーム、がん友たちに支えられて、私の術前抗がん剤治療は終わりました。

今がん治療中の方へ伝えたいこと
最善の治療を選択して 自分も積極的に治療に参加できたら、何かが変わるかもしれません。

 なかまは大事!きゃんばぁば

  

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