ステロイド治療の副作用対策として主治医に勧められたビタミンDを10年間服用しています。

乳がん治療の一環として放射線治療を受け、その副作用で間質性肺炎を発症しました。
そのため現在もステロイドによる治療を続けています。
副作用の管理のため、主治医から勧められたのが「ビタミンDの服用」でした。
服用を始めてから今年で10年になります。
当時は、ビタミンDを飲むことが「がん予防」と関係しているなんて思ってもいませんでした。
目的はあくまで、副作用のひとつである、骨粗しょう症のためでした。
ただの「補助的な栄養素」という認識でした。
でも、最近「ビタミンDががん予防に役立つ」という医師や専門家の話を耳にするようになりました。
意識せず続けてきた習慣が、気づかないうちに自分を守ってくれた…。そう思ったとき
「知っていること」「続けていること」の大切さを実感しました。
「ずっと続けてきたこの習慣が、実は私を守ってくれていたのかもしれない」と感じるようになりました。
ビタミンDの服用効果についての感想
ビタミンDは骨の健康を保つだけではなく、免疫機能の調整や抗炎症作用にも関わる栄養素です。最近では、細胞の異常な増殖を抑える働きがあることも、わかってきていてがんとの関係が注目されています。

海外ではビタミンDの血中濃度が高い人は、乳がんのリスクが低下する傾向があるという研究報告もあります。また、日本でも同様の研究が進んでおり、ビタミンD不足が乳がんの発症や再発に影響する可能性が指摘されています。

でも、その時期を無事に乗り越えることができたのは、もしかしたらビタミンDのおかげかもしれないと、今は思っています。
ビタミンDは、日光を浴びることで体内で合成される栄養素ですが、現代の生活ではどうしても不足しがちです。
紫外線対策で日光を避けがち、室内での生活が中心、食事からの摂取も限られている

ビタミンDは太陽の光を浴びることで体内で作られるので、ウォーキングするときは必ず足首を出して日光に当たるようにしていました。

ウォーキングの時足首に日光が当たるように歩いています。

ステロイド治療と同時にビタミンDを補うようになりました。
初めは効果があるのか半信半疑で、お守りのような感覚で服用をスタートしました。
毎年の骨密度検査では「年齢よりも若いですね」と言われていたのです。
感染症にもかかりにくく、この頃から「ビタミンDのおかげかな」と思うように。
飲むことが習慣化した頃、風邪もひきにくく、怪我をしても骨折することはなく、年齢の割には体がしっかりしているなと実感していました。
そして…私は2024年1月、乳がん告知から10年という節目を迎え
「完治」という言葉を主治医からいただきました。
知らずに続けてきたビタミンDの服用が、実は「予防薬」として働いていたかもしれません。
さいごに:ビタミンDとがん予防の未来

これまで、ビタミンDって「骨を守る栄養素」として知られていました。
でも最近では、それだけじゃなく、免疫の働きを整えたり、がん細胞の異常な増殖を抑える力あるって注目されているんです。
実際に、国内外の研究でもビタミンDとがん予防の関係が、少しずつ明らかになってきていて、これからの時代、ビタミンDは「ただの栄養素」だけじゃなく「病気を未然に防ぐ」ための大切な要素と認識されていくかもしれません。
- 血中のビタミンD濃度を定期的に測って、足りない分をちゃんとチェックしたり
- ひとりひとりに合ったサプリメントの提案があったり
- がんのリスクや体質に合わせた生活習慣のアドバイスを受けられるようになったり
こんな風に、パーソナル(一人ひとりに最適な)で科学的な時代が来てくれたらいいなと願っています。
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第44話はこちらから↓
自分の乳がんを学ぼう!きゃんばぁば