
私自身も、乳がんと診断されるまでは、まさか自分ががんになるとは思っていませんでした。
診断を受けた時、最初に押し寄せてきたのは命への不安でした。
そして治療が始まるにつれて、もうひとつ現実味を帯びてきたのが「お金」の問題です。
治療費だけでなく、通院費、ウィッグ、食事、働けない期間の生活費。
がん治療では、医療費以外の出費も少しずつ重なっていきます。
がん保険に入っていたことで、すべての不安が消えたわけではありません。
それでも私の場合、がん保険の給付金は、治療中の生活と心を支えてくれる大きな備えになりました。
この記事では、私が実際に「がん保険に入っていてよかった」と感じたことを、6つに分けてお話しします。
今の保障を見直すきっかけになれば嬉しいです。
がん保険に入っていてよかったと感じた6つのこと

治療中は、医療費だけでなく生活にかかるお金の不安も重なっていきました。
❶ 診断一時金が、治療前のお金の不安を軽くしてくれた
がんと診断されると、治療のことだけでなく、お金のことも大きな心配になります。

そのため、診断された時にまとまったお金を受け取れたことは、「まず必要なものを準備できる」という安心につながりました。

診断時にまとまったお金を受け取れたことは、治療前の不安を軽くしてくれました。
もちろん、保険があればすべての費用がまかなえるわけではありません。
それでも、治療が始まる前にお金の不安を少し軽くできたことは、当時の私にとって大きな支えでした。
また、私が加入していた保険には、先進医療に備える保障もついていました。
私自身は先進医療の保障を使うことはありませんでした。
それでも、もし治療の選択肢を考える場面が出てきた時に、費用面の備えがあるかもしれないと思えたことは、当時の安心につながっていました。

がん保険は、治療中のお金の不安を少し軽くしてくれる備えになりました。
❷ 通院保障は使えなかったけれど、別の給付金に助けられた
がん治療では、入院だけでなく、その後の通院治療が長く続くことがあります。

ところが、実際に確認してみると「20日以上入院した場合のみ対象」という条件がありました。
私の治療は短期入院や日帰り手術のあとに通院治療が始まったため、その通院保障は使うことができませんでした。
正直、その時は少し落胆しました。

保障の名前だけでなく、受け取れる条件まで確認しておく大切さを実感しました。
「通院保障がついている」と思っていても、条件によっては受け取れない場合があるのだと、その時に初めて実感しました。
それでも救いになったのが、保険についていた「長期療養サポート給付金」でした。
私の場合は年間20万円の給付があり、使い道に細かな制限がなかったため、通院にかかる費用や治療中の生活費の一部にあてることができました。
保険は、保障の名前だけを見るのではなく、どんな条件で受け取れるのかを確認しておくことが大切だと実感しました。
❸ 働けない期間の生活費を支えてくれた

治療の不安に加えて、「この先、収入が減ったら生活は大丈夫だろうか」という現実的な心配も押し寄せてきました。
私自身も、乳がんと診断されたあと、治療に向き合うために仕事を辞める決断をしました。

働けない期間の生活費をどうするかは、治療中の大きな不安のひとつでした。
その時に一番不安だったのは、やはり収入のことです。
でも、がん保険の診断一時金を受け取れたことで、治療の初期費用や、通院・生活に必要な出費にあてることができました。
もちろん、保険があったからすべての不安がなくなったわけではありません。
それでも、収入が減る中で生活費の一部を支えてくれる備えがあったことは、心の余裕につながりました。
家族に「お金のことまで心配をかけたくない」と思っていた私にとっても、がん保険は大きな安心材料でした。

❹ お金の心配を少し手放し、治療のことを考えやすくなった


診察室で治療説明を聞きながら、お金の不安と向き合う50代女性の漫画
がん保険に入っていたことで、「少なくとも支えてくれる備えがある」と思えたことは、当時の私にとって大きな安心でした。
お金の不安がすべて消えたわけではありません。
それでも、治療方針や体調の変化に目を向ける時間を持てたことは、私にとって大きな支えでした。
❺ 家族に「お金のことまで心配しすぎないで」と伝えられた
がんという病気は、本人だけでなく、家族の心や生活にも大きな影響を与えるものだと感じました。
治療や入院、通院が始まると、家族にも付き添いや家事の分担、仕事の調整など、さまざまな負担がかかります。

私の場合、がん保険の給付金を受け取れたことで、治療中のお金の不安を少し軽くすることができました。
必要な費用にあてられるお金があったことで、家族に「お金のことまで心配しすぎなくて大丈夫だよ」と伝えられたことは、私にとって大きな安心でした。

備えがあったことで、家族にも「大丈夫」と伝えられたことが心の支えになりました。
治療中は、本人も家族も気持ちが揺れます。
だからこそ、お金の心配が少しでも軽くなることは、家族で治療に向き合ううえで大きな支えになったと感じています。
❻ 検診や自己チェックを大切にするきっかけになった

保険に入ったこともあり、「もしもの時に備える」という意識が少し強くなりました。
その中で、健康診断や乳がん検診、自己チェックを以前より大切に考えるようになっていきました。
私自身、日頃から自分の体に触れ、変化を気にかけるようになっていたことが、乳がんに気づくきっかけのひとつになりました。

備えを考えることは、自分の体と向き合うきっかけにもなりました。
保険に入っているから大丈夫、ということではありません。
ただ私にとって、がん保険はお金の備えであると同時に、自分の体やこれからの暮らしを考えるきっかけにもなっていたのだと思います。
さいごに:備えていたことで、治療中の不安が少し軽くなりました

不安がすべて消えたわけではありません。それでも、備えは治療中の心を支えてくれました。
診断を受けた時、命のこと、治療のこと、仕事のこと、家族のこと。
そして、お金のこと。
いろいろな不安が一度に押し寄せてきました。
そんな中で、がん保険に入っていたことは、私にとって大きな支えになりました。
もちろん、保険があったからといって、不安がすべて消えたわけではありません。
- それでも、治療中に必要なものを選べたこと。
- 生活費を少し支えてくれたこと。
- 家族に心配をかけすぎずに済んだこと。
- 自分の体に向き合うきっかけになったこと。
そのひとつひとつが、私にとって「入っていてよかった」と感じる理由でした。
もし今、「今の保障で大丈夫かな」「長く見直していないな」と感じている方は、まずは今の自分にどんな備えがあるのかを確認してみるだけでも良いと思います。
無理に何かを決める必要はありません。
元気で冷静に考えられる時に、今の保障内容を確認しておくことは、もしもの時の不安を少し軽くしてくれるかもしれません。
私の体験が、あなたや大切な人の備えを考えるきっかけになれば嬉しいです。
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この記事を書いた人
きゃんばぁば|乳がんサバイバー/家族の闘病サポーター
乳がんを経験。治療を経て、妹の膵がんや夫の食道がんを家族として支えた実体験をもとに、「患者と家族の視点」で記事を書いています。
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乳がんの経験や、夫の闘病を支えながら感じた日々の想いを発信しています。



