がん治療中、本当にかかったのは治療費だけじゃなかった!

乳がんの診断をうけて最初に心配になったのは「命」のこと。
でも次に現実的に直面したのが「お金」の問題でした。実際に治療が始まると、想像以上に多くのお金がかかることに気づかされました。
がん保険に入っていたものの、どこまでカバーできるのか不安もありました。
❶交通費:移動にかかる出費

抗がん剤治療や放射線治療のために、病院に通う日々。
通常なら交通費か数百円で済むのですが、治療による体調不良や免疫力の低下を考えると、満員電車での移動は体への負担が大きく辛かったです。
特に抗がん剤の後は、だるさやめまいが出ることあり、公共交通機関では帰れない日も。
そんな時は、無理せずタクシーを使うようにしていました。
タクシー代は1回の通院で5000円近くになることも。これが2回続くと1万円ほどの出費になりました。
治療そのものとは関係のない「移動」という部分にこれだけのコストがかかるとは想像していませんでしたが、体調を最優先させるには、必要な出費でした。

電車での移動が大変な時も
❷ウィッグ代:見た目とか心のバランスを支えてくれたもの

抗がん剤治療を始めてしばらくすると髪の毛が少しづずつけ始めました。
心のどこかでは覚悟していたのに、実際にその変化を目の当たりにすると言葉に液ないほどのショックがありました。
「治療のため」とわかっていても、自分の見た目が変わっていくことに対する喪失感はとても大きかったです。
外出時に人の目が気になったり、鏡を見るのが怖くなったり精神的なダメージが少なくありませんでした。
そんな時気持ちの支えにになってくれたのが「医療用ウィッグ」です。
私が選んだウィッグは、見た目の自然さやフィット感や通気性などを重視して15万円ほどのものを購入しました。
この出費は私にとって単なる「髪型の補い」ではなく「自分らしさを取り戻すための投資」だったのです。
がん保険の診断給付金である程度の余裕ができたおかげで、「見た目」と「心も安定」両方守る選択ができたことに、今でも本当に感謝しています。

私が購入した医療用ウィッグ今もきれいです
❸食事。栄養補助食品代:体力と気持ちを支ええる日々の栄養
乳がんの治療中、主治医や看護師さんから「とにかく体力を落とさないことが大切」と聞いていました。
抗がん剤の副作用で、食欲が落ちたり、味覚が変わったり、体がだるくてキッチンに立つものしんどい…そんな日も少なくありませんでした。
それでも「食べなければ…」「ちゃんと栄養を取らなければ」という思いがあり、食事の内容や質にはこれまで以上に気を配るようになりました。
私はそれまでスーパーで安い食材を選ぶことが多かったのですが、治療中は以下のような選択を意識するようになりました。
- 消化が良く栄養価の高いもの
- 添加物が少ない、自然な食材や調味料
- 冷凍食品やお惣菜でも素材にこだわったもの
- 栄養補助食品やスムージーなど(食べられない時の栄養補助)
当然、こうしたこだわりは食費の増加にもつながりました。節約しようと思えばできたかもしれません。
でも体調が第一。ここを無理してしまうと免疫力の低下や治療の中断になりかねないと自分に言い聞かせて、安心した食事を整えられ環境を大切にしました。
このとき、役だったのががん保険の給付金でした。
給付金でまとまったお金が出たことで「ちゃんと栄養をとる」という当たり前のことをお金の不安なく続けられたのは本当に大きかったです。

栄養を考えて良い食材で食事を作ることができたのも保険もおかげ
さいごに:がん保険は「お金の備え」だけではなく「心の支えだった」

がん治療中私は何度も「お金の不安」に直面しました。
治療はもちろん、通院の交通費、ウィッグや帽子、栄養のある食事など治療費以外の出費も予想以上に多く、収入が減る中でも生活はケッツして楽はありませんでした。
そんな中で本当にありがたかったのは、がん保険の給付金でした。
診断された時の給付金は、治療費だけではなく「必要なものを無理なく食べれる」ゆとりをくれました。
栄養バランスを考えた食事、医療用ウィッグ、体調に合わせた移動手段…。
そういったものにきちんとお金を使えることが、治療への集中力と心の安定につながっていたと思います。
あなたやあなたの大切な人が、安心して治療に向き合えるように。

「心の余裕を守る備え」少しだけ考えてみてくださいね。
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悩まず相談!きゃんばぁば