6月から始まった抗がん剤治療。
その3回の治療を無事に終えて、夫が退院してきました。
思っていた以上に元気そうな姿にまずはホッとしました。

退院後、リビングでくつろぎながら、これからの予定について話をしました。
治療から1週間空けて、8月1日から3日間、外来で検査を受ける予定とのこと。
ここで抗がん剤の効果が評価され、手術をできるのかが判断されます。

どんな結果でも二人で受け止めようと思いました。
もし「手術が難しい」と判断された場合は、
日程は未定ですが、20日間から27日間放射線治療を経て、手術になる可能性もあるそうです。
8月6日には、夫とふたりで主治医のもとを訪れ、検査結果と今後の方針について説明を受けます。
「治療の効果が出ているのか」「次に進むべき道は何か」正直、怖い気持ちもありますが、しっかりと話を聞いてこようと思います。

久しぶりの自宅での時間を、楽しんでいました。
退院後は、自宅で三日ほど休養しながら、少しずつ日常を取り戻していきました。
そんな中、夫は「手術前に仕事をしておきたい」と言って、猛暑の中、何度か仕事にも向かいました。体調が心配でしたが、夫の意思を尊重することにしました。
ところがある日、仕事中にめまいで倒れ、顔を打ってしまい青あざがができてしまいました。

急に立ちあがろうとして、めまいが起きて倒れてしまったそうです。
眼科で検査を受けた結果、「日にちぐすりですね」と言われ少し安心しました。

大丈夫?明日病院に行く方がいいよ。
また、点滴後の腕が赤く腫れ痛みも続いたため、がんセンターでステロイドの塗り薬と痛み止めを処方してもらいました。
それでもなかなか良くならず、治療の副作用や体調不良が重なり、夫の気持ちも沈みがちに。
そんな中でも、小さな希望がありました。
それは、食事中に「飲み込みが楽になってきた」と感じたことです。
毎日見ている中で、一口の量が増え、食べるスピードも少しずつ早くなっていることに気づきました。
「もしかして、がんが小さくなってきているのかも?」とそんな希望を持ちました。

夫の楽しそうな姿を見るのは、本当に久しぶりでした。
そして夫が「手術前に、家族で外食をしたい」と話していたので、子供たちと孫と一緒に大好きなイタリアンへ出かけました。ひさしぶりに家族で笑って、美味しいものを囲む時間。
それは、心に残る大切な思い出になりました。
夫が受けた検査の内容
抗がん剤治療の効果を評価するために、夫が受けた検査は以下の通りです。
- 1日目 造影CT(胸部、腹部、骨盤部)
- 2日目 PET CT
(頭頂から大腿骨上部まで) - 3日目 上部消化器内視鏡

次のお話は、検査結果と今後の治療についてです。
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