【妹の病気:第1話】すい臓がんと診断されるまでの症状と検査:早期発見のために知ってほしいこと

妹の病気

「妹が膵がんと診断されるまでの「初期症状のサイン」「最初に受診すべき科」「検査の流れ」を家族の実体験に基づいて整理しました。

「もしかして…?」と感じている方や、大切な人の体調が気になる方の受診の迷いを少しでも軽くすることが目的です。

 まさか妹が…異変に気づいたあの日

きゃんばぁば
きゃんばぁば

2024年1月初旬、いつものように妹にLINEを送ったのですが…
その返信が、どこか普段と違っていました。

「風邪かな?」軽く考えていた自分が今では悔やまれます。

思い返すと、あのときサインは出ていました。

初期症状:見逃したくない膵がんのサイン

きゃんばぁば
きゃんばぁば

半年前から「時々、胃腸の調子が悪い」と口にしていました。
良くなったり悪くなったりを繰り返し、本人も「そのうち治る」と…。

当時に出ていたサイン
  • 急な高熱
  • 吐き気やムカつき
  • 全身のむくみ
クリニックで検査結果の説明を受ける女性(イメージ)

何度も不調を伝えたけれど当初は「胃腸炎」と診断

近くのクリニックで「胃腸炎」と診断。

深刻には考えなかった当時を、今も悔しく思います。

どの科にかかる?受ける検査は?

きゃんばぁば
きゃんばぁば

「膵ぞうかも?」と感じたら、消化器内科へ。

まずは地域のクリニックで相談し、必要に応じて大病院へ紹介状を出してもらうとスムーズです(選定療養費の回避にも)。

妹が最初に受けた検査

妹が実際に受けた初回検査
  • CT検査
  • 超音波検査
  • 血液検査

この時点では「膵がん」とわからず「十二指腸腫瘍」と診断されました。

妹が検査のために受けたCT機器の写真(イメージ)

初回検査では膵がんは見つ受からず

転院、そして「膵がん」と告げられて

きゃんばぁば
きゃんばぁば

「専門施設で診てもらおう」とがんセンターへの転院をすすめました。
病院同士の連携で転院が決まり、精密検査の結果、弟から「膵臓がんだった」と知らされました。

突然知らされた「ステージⅣ」という現実

現実を受け止められず、言葉を失いました。
夫も今年ステージⅣと診断されています。

関連記事は下記をご覧ください。

ステージⅣは、既に体のあちこちへ広がり、根治を目指す治療が難しい段階です。

妹はどんな気持ちで現実を受け止めたのか…そう思うと息が詰まりそうでした。

膵がんという病気の厳しさ

きゃんばぁば
きゃんばぁば

膵がんは早期発見がとても難しい病気。
症状がはっきりする頃には進行していることが少なくありません。

一般に、ステージⅠでも5年生存率は20〜40%、ステージⅣでは数%と言われます。
多くの方が「気づいたときには進行していた」と感じる理由です。

それでも希望を探して

きゃんばぁば
きゃんばぁば

少しでも長く生きられる方法、少しでも苦しみを和らげる方法を探しました。
厳しい現実に心が折れそうになっても、「きっとできることがある」と言い聞かせていました。


よくある質問(Q&A)

本Q&Aは
家族の体験に基づく一般情報です。

診断・治療は必ず医師にご相談ください。
Q1. 「膵臓かも…?」と思ったら、まず何科を受診すべき?
A. 消化器内科が基本です。
まずは地域のクリニックで相談し、必要に応じて大病院への紹介状を作成してもらうとスムーズです(選定療養費の回避にもつながります)。
Q2. 最初に受けることが多い検査は?
A. 一般的にはCT検査・超音波(エコー)検査・血液検査などから始まります。
症状や所見に応じて追加検査が検討されます。
Q3. 受診の前に用意しておくと良いものは?
A. 症状の経過メモ(始まり・頻度・強さ・誘因)、市販薬/処方薬のリスト、既往歴、家族歴、発熱・体重変動の記録があると伝達がスムーズです。
Q4. 近所の病院で「胃腸炎」と言われたけど不安が残る…再受診の目安は?
A. 症状が長引く/悪化する/繰り返す場合は、同科での再診や消化器領域の専門性が高い医療機関での相談を検討してください。
必要ならセカンドオピニオンも選択肢です。
Q5. いきなり大病院に行ってもいい?紹介状が必要?
A. 受診自体は可能ですが、紹介状がないと追加料金(選定療養費)がかかる場合があります。
まず地域の医療機関で相談し、必要時に紹介してもらうルートが費用面・手続き面で合理的です。
Q6. 緊急で受診したほうがよいサインは?
A. 激しい持続痛、黒色便や黄疸の疑い、意識障害や脱水が疑われる場合などは救急受診を検討してください。
迷うときは地域の救急相談窓口に電話で確認を。
Q7. 「ステージⅣ」と告げられたら、家族は何から始めればいい?
A. 本人の意向を確認しつつ、主治医に治療目的(延命/症状緩和)と選択肢を具体的に質問。必要に応じて緩和ケアチームへの相談を早めに開始します(治療と並走可能)。
Q8. 緩和ケアは最期のときだけ利用するの?
A. いいえ。
診断の比較的早い時期から、痛みや不安を和らげるために活用できます。
入院・外来・在宅など、状況に応じた形があります。
Q9. 家族が情報を集めるときの信頼できる窓口は?
A. 患者会や学会等の公的性の高い団体をおすすめします。
NPO法人 希望の会(膵臓がん患者と家族の集い)
日本膵臓病研究会
Q10. 当ブログの関連体験記はどこから読める?
A. シリーズは記事末と本文冒頭直下にまとめています。
・妹の病気についてはこちら
・夫の病気(食道がん)についてはこちら
・私の病気(乳がん)についてはこちら

参考情報・支援先

本記事は家族の体験に基づく記録であり、医療行為や判断を代替するものではありません。受診・治療は必ず主治医にご相談ください。

NPO法人 希望の会(膵臓がん患者と家族の集い)

日本膵臓病研究会

この記事を書いた人
きゃんばぁば|乳がんサバイバー/家族の闘病サポーター
乳がんを経験し完治。妹の膵がんや夫の食道がんを家族として支えた実体験をもとに、
「患者と家族の視点」で記事を書いています。
👉 詳しいプロフィールはこちら
妹の話・第2話はこちら

 

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