母からのプレゼント〜伊勢神宮へ行こう!

「がんが消える確率は38%です」そう主治医から伝えられた日から10ヶ月。
抗がん剤治療の辛さと向き合いながら、いつか、また元気になって旅行ができる日を夢見ていました。
抗がん剤治療を頑張った私に、母が「伊勢神宮への旅」をプレゼントしてくれました。
「手術前に気分転換に伊勢神宮へ行こうか?」と言われたとき「嬉しかったです」
久しぶりに病気のことを忘れて、心から楽しいと思える時間。
旅行が決まってからは、宿泊先を探す時間もワクワクでした。
たった 3人の旅なのにパンフレットまで作ってしまったほど。

楽しみすぎて作ったパンフレット
三重県への旅を即決!理想の宿選びと旅のプラン
伊勢神宮に行くと決めていたので、行き先は三重県に即決。
せっかくなら海が見える宿がいいし、美味しい料理も食べたい、温泉にも入りたい!
そんな欲張りな旅の計画を立てて、選んだ宿がThe Earth(ジ・アース)でした。
本当は、近鉄特急しまかぜに乗りたかったけれど、時間が合わず断念。
旅の日程は3月初旬で1泊2日で決定。

ちょうど、娘の国家試験も終わり、結果待ちのタイミング。全ての条件は揃いようやく「楽しめる準備」ができました。
10ヶ月前の私には、こんな日が来るなんて想像もできなかったな…。
久しぶりの旅行に心がはずむ〜近鉄特急と伊勢神宮

久しぶりの旅行にワクワクしながら乗り込んだ近鉄特急。
車内ではたくさん話して、たくさん笑って
「こんなに心から笑ったのはいつぶりだろう」思うほど楽しい時間を過ごしました。
最初の目的地は伊勢神宮、タクシーの運転手さんとの出会い
最初の目的地は伊勢神宮で、駅からタクシーで向かう途中、運転手さんがとても親切で、神宮に祀られている神様について詳しく話してくれました。
そのお話がとても興味深く、神宮に着く頃にはただの観光ではなく「きちんとお参りしよう」という気持ちが自然と湧いてきました。
神宮の鳥居をくぐり抜けると、気持ちが引き締まり心がおごぞかに。
静かな空気の中、手を合わせて「ありがとうございました」と心からお祈りしました。

厳かな気持ちでお参りできました
絶景と温泉に癒された・The Earth(ジ・アース)での贅沢なひととき
宿泊先のTheEarth(ジ・アース)は鳥羽駅から少し高台にある素敵なお宿でした。
私たちの泊った部屋には露天風呂までついていて、お湯は肌がツルツルになるほど気持がいい。
母も娘も何度も温泉に浸りながら「 気持ちいいね〜」と笑い合っていました。
料理もとても美味しく、スタッフさんのサービスも程よい距離感で、とにかく心地よい時間を過ごすことができました。
部屋から美しい海を眺めながら、露天風呂でゆっくり身体を癒す…まさに夢のようなひとときでした。

素敵な露天風呂、テラスから見る海も最高でした。The Earth
10ヶ月ぶりのお刺身と、3人で迎えた幸せな時間
夕食では新鮮な海鮮料理のコース。実は抗がん剤治療中は「生もの禁止」だったので、大好きなお刺身もずっと我慢していました。

久しぶりにお刺身を食べた瞬間、思わず「美味しい…!」と涙が溢れました。
「頑張ったね。」「ここまで来たね」
そんな言葉を交わしながら、久しぶりに少しだけワインも楽しみました。
ほろ酔い気分になりながら「幸せだな〜」とじみじみ感じた時間。
テラスから見えた広大な海は本当に美しくて、ずっと抱えていた悩みがちっぽけに思えてくるほど。
このお宿を選んで「本当によかった」心からそう思いました。
「抗がん剤でがんが消滅する確率38%」と宣言された日から約10ヶ月。
あの時は、ただ目の前の治療を頑張ることで精一杯で、こんな風に家族と旅行に出かける日が来るなんて、想像もしていませんでした。
治療を信じて、前を向いて進んできてよかった。

この日のことは、一生忘れません。

美味しい夕食
抗がん剤後、体力はどのくらい回復していた?
抗がん剤治療後は、思った以上に体力が落ちていました。
私が辛いなと思ったのは「長い距離を歩く」「階段」「長時間の移動」には気を付ける必要がありました。
抗がん剤が終了してから少しずつ歩くようにしていましたが、筋力が想像以上に落ちていて、すぐに疲れてしまいました。
抗がん剤治療後、旅行に行く場合は移動の工夫が必要だと感じました。
- 新幹線や特急列車を利用し、なるべく楽な移動手段を選ぶ
- 座席は通路側を確保し、すぐにトイレに行けるようにする
- こまめに水分補給をし、疲れたらすぐ休めるようにする
あとは、荷物は少なめにして行きました。
旅行中に体調を崩さなかった?
正直にいうと「疲れた…。」と感じた時はありました。でも、事前にしっかり準備していたので、体調を崩すことなく楽しめました。
- 無理をしないスケジュールを立てる(午前だけ観光して午後はホテルで休むなど)
- 歩く時間を減らし、タクシーや公共交通機関を積極的に利用する
副作用への影響は?
免疫力の低下 | 人混みを避ける(マスク着用、アルコール消毒をこまめに) |
胃腸の弱さ | 消化に良い食事を選ぶ(油っこいものを避ける) |
日焼けしやすい | 帽子・日焼け止め必須 |
特に、免疫力がまだ完全に戻っていなかったので、人混みを避けたり、手洗い、消毒を徹底しました。
無理をしない旅を計画すると楽しむことができます。
「頑張ったから」今がある 楽しかった三重の旅
がんの宣告を受けてからの10ヶ月間、抗がん剤治療の辛さと向き合いながら過ごしてきた日々。その先にあったのは、家族と共に心から笑い合える幸せな時間 でした。
旅先で感じた 美しい景色、温泉のぬくもり、久しぶりに味わうお刺身の美味しさ。どれもが、これまでの苦しみを乗り越えたからこそ得られたもの。

この旅は、単なる旅行ではなく、「生きる喜びを取り戻す旅」だったのかもしれません。
今、治療と向き合っているあなたへ
ひとつずつ乗り越えていけば、気がつけば楽しい過ごせる日がやってきます。
私も、未来をイメージしたおかげで、抗がん剤を乗り越え、こうして旅行に行く夢を叶えることができました。
そして家族へ

いつも側にいてくれて本当にありがとう。
おかげで、次の治療もまた頑張ろうと思えたよ!
18話へ続く…。
第18話はこちらから↓
*旅行は3度楽しめます!計画を立てる楽しみ、旅を楽しみむ喜び、そして思い出を振り返る楽しさ。