乳がんの治療を始る前に〜心のよりどころになった患者会

治療前までの心のこと

治療が始まるまでの私の気持ちを綴ってみました。自分のせいでがんになったと思い苦しみました。
パソコンで乳がんの検索をしては、不安になり「私だけ取り残された」と孤独感に押しつぶされそうにもなりました。

そんな時患者会で出会った仲間たちとの時間…

私にとって、大きな救いになりました。そして少しずつ前向きな気持ちを取り戻すことができたのです。

目次

乳がん告知…それは誰のせい?治療前の揺らぐ心と患者会での救い

「なぜ私ががんになるの?」
「何か悪いことしたかな?」
乳がんと告知された私は、自分を責め認めたくない現実から目を背けようとしていました。

「みんな幸せそうでいいな」
そんな風に人をうらやむ気持ちも湧き上がってきました。

不安と恐怖で押しつぶされそうな日々


告知を受けた後は眠れない夜が続き、何も楽しめない日々が続きました。
家事も手につかずパソコンで、がんについて検索するばかり。誰かに助けてほしいそんな気持ちでいっぱいでした。

後でこれは心を守るための正常な反応だと知りました。

誰かにこの気持ちを話したいけれど、家族や友人に話しても辛いだけだろうし、私の気持ちを理解してもらえないだろうと思っていました。

その頃私は、乳がんに関するブログを読んだり、本を読んだり、インプットばかりしていました。でもだんだん心が重くなり、この気持ちを誰かにわかってほしいという思いが募っていきました。

でも誰に話せばいいのか、誰が同じ思いを抱えて話を聞いてくれるのか、まったく分かりませんでした。そんな時、患者会のポスターを見つけたのです。

患者会との出会い:心の声を言える場所

そんな時出会った患者会の人たち

「先生助けてください」
「誰か助けて」
「神様、助けてください」
心の中で何度も呟いた言葉。

そんな時、病院のポスターで乳がん患者会を見つけました。もしかしたらここで、私の心の声を聞いてもらえるかもしれないと思いました。

不安な気持ちを抱えながら参加した患者会。
温かく迎えてくれたメンバーはそれぞれの体験や、治療方法、辛かった経験を共有してくれました。

「みんな経験してきてるから大丈夫だよ」
「私もトリプルネガティブだけど生きてるよ」
その励ましの言葉の数々が当時の私には、神様のように思えました。「思い切って患者会に来て本当によかった」と心から感じました。

そして皆さんが楽しそうに話しをされている姿を見て驚きました。悲痛な表情をしていたのは私だけだったのです。「乳がん治療を乗り越えたらこんなふうに話せるようになるのかな?」少し希望が湧いてきました。

そしてやっと言えた、心の声


不思議なことに、この場所では治療への不安や心の声を全て話すことができたのです。
「本当に治療すれば治るのかな?」
「治療はつらくないかな?」
「私死ぬのかな?」
「治療の副作用はどんな感じかな?」

不安でいっぱいだった私の心の声を、患者会の皆さんは優しく聞いてくれました。

ただ聞いてもらえるだけで十分でした。皆さんうなずきながら、涙を流しながら話す私の言葉を一生懸命に聞いてくださいました。そして「わかるよ」と言ってくれたのです。

私が一番聞きたかった言葉でした。

部屋を出る頃には、少しだけ元気を取り戻していました。 
治療中も何度か参加させていただき、たくさんの力をもらいました。
本当にありがとうございました。

患者会との出会いが、私を少しずつ前へと進ませてくれたように思います。

辛い時は誰かに話してみよう!心が軽くなるよ。

元気な患者会の方たちとの出会いで、私の心は次第に前向きになっていきました。不安と頑張ろうという気持ちが交錯する日々の中で、未来が見えたように感じました。

「治療をすれば普通に過ごせるんだ」
「もしがんが完治しなくても共存という道があるんだ」
と患者会の人たちから教えていただきました。

「病気になっても先生がいるから、看護師さんもサポートしてくれるから、大丈夫」
「この病院でみんな治療を受けて今ここにいるから安心して治療を始めてね。」
何度目かの患者会でそう励まされました。

いつか私も、こんな風に人の役に立ちたいと思い、がんと闘う気持ちが強くなりました。

心と体はひとつ、辛い時話せる場所は本当に必要です。

そして始まる抗がん剤投与1回目…

仲間は大事!きゃんばぁば

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