K病院のM先生の診察室
私は主治医M先生とじっくりと話し合い、治療方針を決めていくことになりました。
先生はトリプルネガティブ乳がんについて丁寧に説明してくださり、抗がん剤しか選択肢がないことを告げられました。
トリプルネガティブ乳がんは
*予後不良
*治療薬が少ない:抗がん剤のみ
(10年前の治療)
*再発確率が高い
*グレードが3(悪性度が高い)
私の治療は術前抗がん剤治療になりました。
術前抗がん剤治療を行うことが決定し、転移の可能性を調べるためさまざまな検査も受けました。
その結果センチネルリンパ節で、1つのリンパ節にがん細胞が見つかり、ステージ2Aと診断されました。リンパから体中にがんが散らばっている可能性があるため大きなショックを受けました。
治療を選ぶためにも学ぶことは大切です…知ってる方が怖くない!
診察の時先生からサブタイプを教えてくださいました。
乳がんには5つのタイプがあることそれぞれに治療薬が違うことの説明も受けました。
種類 | 治療方法 |
---|---|
ルミナルA型 | ホルモン剤中心 |
ルミナルB型(HER2陰性) | ホルモン剤中心+抗がん剤 |
ルミナルB型(HER2陽性) | ホルモン剤中心+抗がん剤+抗HER2薬 |
HER2型 | 抗HER2薬+抗がん剤 |
トリプルネガティブ | 抗がん剤 |
私のがんはトリプルネガティブ乳がんだったため抗がん剤だけが唯一の治療薬でした。
トリプルネガティブ乳がんとは、エストロゲン受容体 プロゲステロン受容体 HER2(ハーツー)タンパクの3つがいずれも存在しないタイプの乳がんです。
先生から「このタイプは抗がん剤によく反応する人もいるので、一緒に頑張りましょう」と力強い言葉を頂いたので私は前むきな気持ちになれました。
- 乳がんはタイプによって効果的な治療薬が異なる
- 私の場合は抗がん剤しか効かないタイプ(10年前の治療時点での情報です)
- 私の標準治療は 術前抗がん剤+手術+放射線治療を組み合わせて行う
こうして先生からの詳しい説明のおかげで、大きな不安から解放されていきました。
乳がん治療始める前の検査〜転移していないか調べたこと
そして治療を始める前に、MRI検査、全身CT検査、PET検査 骨シンチグラフィ検査など多くの検査を受けなければならない事の説明も受けました。
検査の時も、看護師さんが寄り添ってくれたので安心して受けることができました。
でも検査の結果を先生から聞く時は、本当に怖かったです。「転移していたらどうしよう」とネガティブな気持ちになってました。
幸い全身に転移は見つかりませんでした。
治療前の検査について
- MRI検査—-強力な磁気と電波で乳房の病巣を画像化し、腫瘍と正常な乳房組織とを鮮明に見分けることができる検査です。
- 全身CT検査—-X線を用いて体を輪切りにした映像を画像化し、乳房内の広がりや遠隔転移の有無を調べる検査です
- 骨シンチグラフィ—-乳がんが骨に転移していないか確認する検査です。
- PET検査—-ほかの臓器への転移を確認する検査です。
国際がんセンター ←病院選びやセカンドオピニオンに悩まれ時はこちら「国際ガンセンター」にご相談ください。
最後の検査 センチネルリンパ節生検:入院して検査しました。
最後の検査はセンチネルリンパ節生検でした。これは乳がんが一番に転移しやすいリンパ節である、センチネルリンパ節を調べるために1泊入院で行われる検査です。
- センチネルリンパ節とは:脇の下には10個〜15個のリンパ節のうち、乳がんが最初に転移するリンパ節(見張りリンパ節)のことです。
- センチネルリンパ節生検とは:脇の下のリンパ節を切除するかどうかを判断するために行なわれます。
私の場合6つのセンチネルリンパ節が摘出され、そのうち1つに5.9mmの癌が見つかったので、リンパへの転移の可能性があると告げられ落ち込みました。
そして私のステージは2Aと診断されました。
(ステージは0期からIV期までに細かく分けられます)
入念な検査の後いよいよ治療が始まります。
乳がん発見から治療開始まで約2ヶ月かかりました。もう少し早く治療を始めてほしいと思いましたが、乳がん患者さんが多く、主治医の予定も空いていなかったのです。
主治医からは「乳がんは比較的ゆっくり進行するので心配しなくていいですよ」と言われ少し安心しました。
(治療開始までの期間は、人によって異なり2ヶ月〜3ヶ月程かかる場合もあります。)
私の治療歴は ←こちらからご覧いただけます。
よかったら見てくださいね。
検査結果を聞くの怖かった!きゃんばぁば