乳がん治療で大切なのは自分のサブタイプを知ること
乳がんと診断された時、「どうして自分が?」という不安やショックに襲われると思います。

私も最初に乳がんと告げられた時、頭が真っ白になりました。
でも、その後の治療を振り返って思うのは「サブタイプを知ること」が治療の第一歩だったということです。
乳がんは一つの病気ではなく、サブタイプごとに治療法で大きく異なるのです。
適切な治療を受けるためには、まず「自分の乳がんのタイプを正しく知る」ことが何よりも大切だと10年間の闘病を通じて実感しました。
トリプルネガティブ乳がんの診断と治療方針:私の場合

私が診断されたのは「トリプルネガティブ乳がん」というタイプでした。
治療に入る前に詳しい検査を受けた後、主治医から私の乳がんのタイプについて説明がありました。
私のがんはトリプルネガティブ乳がんだったため抗がん剤だけが唯一の治療薬でした。
エストロゲン受容体 プロゲステロン受容体 HER2(ハーツー)タンパクの3つがいずれも存在しないタイプの乳がんです。
先生から「このタイプは抗がん剤によく反応する人もいるので、一緒に頑張りましょう」と力強く励ましてくれたので私は前向きな気持ちになれました。
- 私の乳がんは「トリプルネガティブ乳がん」で抗がん剤が唯一の治療薬
- 悪性度はグレード3(悪性度が高い)
- センチネルリンパ節にがん細胞が見つりステージが2Aに
- リンパを通してがん細胞が広がる可能性があるため抗がん剤治療は必須
乳がんのタイプについて、教えてもらえたおかげで「なぜこの治療が必要なのか?を納得した上で治療に臨むことができました。
こうして術前抗がん剤療法を受けることが決まりました。

主治医から私の乳がんについて丁寧な説明を受けました
乳がんのサブタイプとは?まずは自分のサブタイプを知ろう!

乳がんと診断されたとき、最初に気になるのは「どんな治療をするのかな?」ということだと思います。
でも乳がんの治療法は一律ではなくて「サブタイプ」によって大きく異なります。
乳がんにはいくつかの種類があり、それぞれの「がん細胞の性質」や「どの治療が有効か」が違います。
乳がんのサブタイプを知るには以下の医療機関で検査を受けることができます。
- 乳腺外科のある総合病院(または大学病院)
慶應義塾大学病院 - がん専門病院(がんセンターなど)
大阪国際がんセンター - 乳がん専門クリニック
サブタイプを知るには、どんな検査が必要?費用は?
針生検で乳がんのサブタイプを調べることができます。
針生検で摂取した組織を使って、免疫組織化学検査やFISH検査などを行いホルモン受容体やHER2の状態を確認します。
検査名 | 内容 | 目的 | 費用(3割負担の場合) |
---|---|---|---|
針生検(CNB) | 太めの針を使用し、腫瘍組織を採取 | 組織レベルでがん細胞を確認 | 約10,000~20,000円 |
免疫組織化学検査(IHC) | ER(エストロゲン受容体)、PR(プロゲステロン受容体)、HER2を調べる | ホルモン療法やHER2標的治療の適応確認 | 約5,000円 |
Ki-67増殖能検査 | 細胞の増殖速度を調べる | ルミナルA/Bの分類に必要 | 約2,000円 |
HER2 FISH検査(必要時) | HER2がIHCで「2+(境界)」の場合に追加 | HER2陽性の確定診断 | 約15,000円 |
検査結果が出るまでに約2週間かかります。

私は10年前に、クリニックから紹介された総合病院で針生検をしました。
治療前に知っておきたい:乳がんのサブタイプと治療法

乳がんと診断されると、すぐに治療の話が始まります。
そんとき、医師に言われるまま治療を受けるのではなく「自分のサブタイプ」にあった治療を選ぶことがとても重要です。
治療を始める前に「もっと知っておけばよかった」と、後悔しないためにどんなサブタイプがあるのかお伝えします。
サブタイプ | 主な治療法 |
ルミナルA型(ホルモン受容体陽性 / HER2陰性) | ホルモン療法中心 |
ルミナルB型(ホルモン受容体陽性 / HER2陰性) | ホルモン療法+抗がん剤 |
ルミナルHER2型(ホルモン受容体陽性 / HER2陽性) | ホルモン剤+抗がん剤➕抗HER2療法(ハーセプチンなど) |
HER2型 ( HER2陽性/ホルモン受容体陰性) | 抗HER2療法(ハーセプチンなど)➕抗がん剤 |
トリプルネガティブ(ホルモン受容体陰性 / HER2陰性) | 化学療法(抗がん剤)+(一部で免疫療法) |
このタイプだから必ずこの治療法と決まっているわけではなく、がんの進行度や体調なども考慮して、治療法が決められていきます。
- 治療の選択肢がわかる
- 再発のリスクを理解できる
- 治療の効果や副作用について納得できる
「なぜこの治療を受けるのか」を理解することで不安を減らし、前向きに治療に取り組むことができます。

主治医からの言葉で前向きな気持ちになりました
治療前の検査:転移の有無を確認
治療を始める前に転移の確認するため以下の検査を受けました。
検査名 | 目的 |
MRI検査 | 乳房の腫瘍を鮮明に画像化し、正常組織との違いを確認 |
全身CT検査 | X線で体を輪切りにし、乳棒や多臓器の転移を確認 |
PET検査 | がんの広がりを調べ、他の臓器への転移を確認 |
骨シンチグラフィ検査 | 骨への転移がない確認 |

検査中は看護師さんが寄り添ってくれたので安心できましたが、検査結果を聞くときは「もし転移していたらどうしよう」と不安でいっぱいでした。
結果は転移なし、これを聞いたときは本当にホッとしました。

転移がないか調べたMRI検査
最後の検査〜センチネルリンパ節生検:(入院検査)
最後の検査はセンチネルリンパ節生検を受けました。
これは乳がんが最初に転移しやすいリンパ節にがん細胞があるかどうかを調べる検査で、1泊入院で行われました。

私は1泊入院し、この検査を受けました。
その結果、6つのリンパ節のうち1つに5.9mmのがん細胞が見つかりました。
この結果を聞いたときはとても落ち込みましたが、主治医から「標準治療をしっかり行えば大丈夫」と言われ前を向くことができました。
この検査の結果、私の乳がんのステージは2Aと診断されました。

センチネルリンパ節生検は入院して受けたよ
やっと始まる治療
全ての検査が終わり、いよいよ治療が始まります。 乳がんが見つかってから治療開始までは約2ヶ月かかりました。
「もっと少早く治療を始めたい」と思いましたが、乳がん患者さんの数がとても多く、主治医のスケジュールも調整が必要だったため、すぐに治療を開始することはできませんでした。
主治医からは「乳がんは比較的ゆっくり進行するので焦らなくても大丈夫ですよ」と説明を受け少し安心しました。
(治療開始までの期間は人によって異なり、2ヶ月〜3ヶ月程かかる場合もあります。)
注)本記事は個人が治療のために調べた内容です。検査や治療を受ける際には必ず医師にご相談ください。
第8話に続く…。
第8話はこちらから↓
検査結果を聞くの怖かった!きゃんばぁば