食道がんの治療方針を聞いた日|「根治を目指せます」と言われて【夫の食道がん闘病記・第4話】

夫の食道がん闘病記
第1章|食道がんが見つかるまで
※この記事は、夫が食道がんと診断された当時、私たちが実際に受けた説明や経験をもとに書いています。
※治療方法や経過は患者さんによって異なります。
※医療についての判断は、主治医や医療機関にご相談ください。

夫が食道がんと診断され、頭が追いつかないまま診察室での話は、「これからの治療」のことへと進んでいきました。

これから夫は、どんな治療を受けることになるのか。

不安を抱えながら聞いた説明は、私にとっては初めて耳にすることばかりでした。

治療の説明を聞くのが、少し怖かった

それまで私は、食道がんについてほとんど知識がありませんでした。

きゃんばぁば
きゃんばぁば

「どんながんなんだろう」
「どこかに転移していないだろうか」

これから先生に何を聞くことになるかと思うと、説明を聞くのは少し怖かったのです。

けれど、目の前の先生はどこか落ち着いていて、少し楽観的にさえ見えました。

隣に座る夫は、何も言わずただ、先生の話に耳を傾けていました。

食道がんの治療について医師の説明を真剣に聞く夫と、その隣で見守る妻のイラスト

夫は言葉を挟まず、これからの治療を受け止めるように先生の話を聞いていました。

やがて話は、夫が受ける手術のことへ進んでいきました。

「ロボットで手術」と聞いて驚いた

そこで初めて耳にしたのが、「ダビンチ」という名前でした。

「ロボットを使って手術をする」と聞いて、私は思わず

「ロボットが手術するんですか?」と聞き返してしまいました。

診察室で、医師が手術支援ロボットについて説明し、驚きながら話を聞く妻と静かに聞く夫を描いたイラスト

– 初めて聞く治療法に戸惑いながらも、少しずつ理解しようとしていた時間でした。

驚く私に、ロボットが勝手に動くのではなく、医師が操作するのだと説明してくれました。

傷が小さく、体への負担も抑えられるそうです。

そして夫は、この手術を受けるために、国際がんセンターを紹介してもらうことになりました。

「根治を目指せます」その言葉で少しホッとした

がんセンターには手術の上手な先生がいる、というような話も聞いた記憶があります。

夫も「がんセンターなら大丈夫」と思っていました。

そして何より私の心に残っているのが、

医師
医師

「根治を目指せます」

という先生の言葉でした。

その一言が、どれほど大きな救いだったか分かりません。

このときは、少しだけ前を向けた気がしました。

自宅へ帰ってから、夫と治療について話し始めました。

根治を目指せると聞いたあと、自宅で夫婦が治療方針について話し合う様子を描いた4コマ漫画

先の見えない不安の中にも、夫婦で進んでいくための小さな希望が生まれました。

治療について夫婦で話し始めた日のことは、次の話に続きます。


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この記事を書いた人 きゃんばぁば|がん その先へ
自身の乳がん治療を経験し、その後、義理の妹の膵がん、夫の食道がんを家族として支えてきました。
義理の妹とは長く親しくしていて、私にとっては妹のような存在でした。
このブログでは、患者として、家族として経験したことを、自分の言葉で記録しています。その後の暮らしや、これからの生き方についても書いています。
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