治療が始まる前に
家族や友人への伝え方に悩みました。
がんの告知は、患者だけでなく家族にとっても大きな試練となります。
私も例外ではありませんでした。告知を受けた瞬間、未来への希望が失われたように感じました。
家族に病気のことを伝えるのは辛く、どのように伝えればいいのか考えました。
そして友人たちには治療中は会わないと決めました。治療に集中して一日でも早く元気な姿で、再会したいという強い気持ちがあったからです。
乗り越えないといけない壁は 家族だった…家族をサバイバーにした日
子供たちへの伝え方どうするべきか考えた
S病院の検査結果が出たので、当初は家族会議を開き私の病気の事や、今後協力をお願いすることなどを話し合う予定でした。でも子供たちには個別に伝えることにしました。
その理由は
- 一人ひとりにじっくり病気のことを伝えたい。
- 子供たちの年齢や性格に合わせて伝え方を変えたい。
- 落ち着いてゆっくり話すことができる。
と考えたからです。
乳がんになったことを、子供たちに個別に伝えた日のこと
娘には詳しい話をする前に、電話で結果を伝えていたのでトリプルネガティブである事、治療は抗がん剤から始めること。
そして来年の国家試験に向け頑張って欲しいこと それが私の励みになる事を何度かに分けて話しました。
上の息子は一人暮らしをしていたので電話で軽めに「乳がんの治療始めるけど大丈夫だから、また何かあれば連絡するね」みたいな感じで話したと思います。
下の息子が問題でした。高校生という多感な時期だったし精神的にも弱いと思っていたので伝え方に悩みました。部屋に入り「お母さん乳がんになっちゃった」と告げたら、大雨の中突然家を飛び出していき、暫く帰ってきませんでした。
この時から下の息子の精神状態が悪くなり、「やっぱりこの子には伝えなくてもよかったな」と後悔しました。
子供たちに告知したけど「大丈夫かな?なんとか一緒に乗り越えてくれるかな…」不安で胸が押しつぶされそうになりました。
子供達に話すときは、自分の気持ちが落ち着いてから話そう。
子供たちに病気のことを伝えることは、自分の中でとても負担でした。「乳がん告知」を受けた直後は
自分が受け止めることで精一杯の状態だったので考えがまとまりません。
自分の気持ちが落ち着いてから話しましょう。
思春期の子供は多感なので、それぞれの性格を考えて、話すタイミングを決めよう。
*家族への告知は難しい…自分のことより子供たちの事が心配でした。
治療が終わるまで 家族以外と会わないと決めた日…
誓ったこと…
数日後、母が弟夫婦に私のことを話したので、二人で乳がん治療の資料を持って駆けつけてくれたのです。「ありがとう、心配かけてごめんね」という気持と心配させたくなかったので、知らせたくなかった気持ちが交錯しました。
そして主人も親友のT君に、泣いて電話で私のことを話したので 友人たちが心配して駆けつけてくれました。とてもありがたかったのですが、同時に病気のことを知られたくないという複雑な気持ちにもなりました。
本当はみんなが心配してくれて嬉しかったし、とても会いたかったのです。
でもこの時「治療が終わるまで、家族以外の人たちとは会わない」と心に誓いました。 治療が成功してから笑顔でみんなに会いたかったからです。
がんの告知を受けた日から私は変わりました!昔の自分には戻れない、そんな感じでした。
どんな気持ちだった?
- ひとりぼっちになったような気持ち。
- 本当は告知を聞きたくなかった。
- 誰にも私の気持ちなんかわからない。
- なぜ私が乳がんにならないといけないの?
どんどんとネガティブな気持ちばかりが湧き上がり、誰とも話したくないと自分だけの殻に閉じこもるようになりました。セカンドオピニオンの病院が見つかるまでは、こんな感じで過ごしていました。
家族への癌の告知は慎重にした方がいい。子供の性格によっては告知しない選択もあるかもしれません。
家族への告知はむずかしい!きゃんばぁば
i