トリプルネガティブ乳がんとは?
私が診断を受けたのは「トリプルネガティブ乳がん」でした。
このタイプは、乳がんの中でもホルモン治療や分子標的治療が効きにくいため、主に抗がん剤による治療が行われます。

当時(2013年)は今ほど治療の選択肢がなく、次のような特徴があると言われていました。
そのため、告知を受けた当初は「とても怖いタイプの乳がん」と説明を受け、不安でいっぱいでした。
やっと始まる治療に 、嬉しさ・覚悟・不安が入り混じった日々
2013年7月、私はセンチネルリンパ節切除術を受けました。
6個のリンパ節のうち、1個に5.9mmのがんが見つかり、ステージ2Aと診断されました。
抗がん剤治療(術前化学療法)
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2013年8月初旬:パクリタキセル(タキソール)投与開始。初回のみ入院し、以降は外来で週1回・全12回を実施。
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2013年11月〜2014年2月:FEC療法を4クール(3週間ごと)。この時期は入院での治療でした。
FEC療法とは、3種類の抗がん剤を組み合わせた治療です。
(フルオロウラシル・エピルビシン・シクロホスファミドの頭文字をとった名称です)
効果判定と手術
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2014年2月:超音波検査・CT検査で「がんが消えた」と確認。
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2014年3月12日:乳房温存手術を実施。切除した組織の詳細検査で**がんの完全消失(病理学的完全奏効)**が確認されました。
放射線治療
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2014年5月初旬〜6月中旬:放射線治療を25回実施(週5日ペース)。
これで、すべての治療が終了しました。
経過観察と完治までの10年間
治療後は、3年間は年2回、4年目以降は年1回の定期検診を続けました。
トリプルネガティブ乳がんは再発が2〜5年以内に起こることが多いため、当時は小さな体調変化にも敏感になっていました。
- 血液検査
- マンモグラフィー
- 超音波(エコー)検査
10年間、定期的に通院を続け、
2024年1月、「完治」と伝えられました。
今、伝えたいこと
治療中は不安なことが多く、「いつまで続くのだろう」と思う日もありました。
でも、医療の力と周りの支えによって、ここまで歩んでこられました。
この記録が、今まさに治療と向き合っている方やご家族の希望につながれば嬉しいです。
🩷 きゃんばぁば
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