6月2日に抗がん剤治療のために入院し、6月16日に退院しました。
16日間の入院生活は、想像以上に体力も気力も奪われるものでした。
退院の日も副作用の影響で、夫には強い倦怠感があり、歩くのも辛そうな様子でした。

抗がん剤治療で、心身が疲れているようで心配でした。
そして自宅に戻ると、ホッとしたのか少し笑顔が戻ってきました。

入院生活を終え、久しぶりに帰った我が家。
この日のお昼ご飯は、「お寿司が食べたい」というリクエストがあり、帰りに巻き寿司といなり寿司を買って帰リました。

病院では、ほとんど食べれなかった夫が、完食してくれました。
病院では食欲がなかった夫が、家ではゆっくりとですが、間食してくれた姿に思わず嬉しくなりました。
その日から、「栄養をつけながら美味しく食べてほしい」という思いで、毎日の食事を考える日々が始まりました。

栄養バランスを考えてたジュース作りが日課に。
さらに、購入していたスロージューサーを使って、新鮮なリンゴジュースを作り、毎日飲んでもらいました。
食事は、夫の食道が狭窄しているため、柔らかく、噛むと小さくなる食材を選んび、献立を工夫しました。

「美味しく安心して食べてもらいたい」そんな思いで毎日食事を作りました。
「何が食べたい?」とリクエストを聞くことで、気持ちの面でも前向きになれるように努めました。
そして、なるべくいつもと変わらない生活を意識して過ごしました。
また、入院中は運動不足だったので、体力作りのために愛犬の散歩を日課にしました。

久しぶりの散歩は気分転換にもなったようでした。
愛犬との散歩の時間は、体にも心にも大切なリハビリでした。
最初は少し歩くだけでも疲れていたのが、徐々に歩ける距離が伸び、少しずつ元気が戻ってくるのが、目に見えてわかりました。

食事も驚くほど食べられるようになりました。
食事も驚くほど食べれるようになり、飲み込みやすさも改善してきたように感じました。
「薬が効いているのかもしれない」と小さな期待と希望が芽生えました。
疲れた時は無理をせず、ベッドでしっかり休むようにして、体調管理をしました。

こうして、休む時間が明日の元気につながります。
この1週間は、今までになく充実した日々だったと感じました。
「あと2回の抗がん剤治療も頑張れそうだな」そう思いました。

次の入院までに夫はすっかり元気になりました。
一人で荷物を持って、病院へ向かう夫を見て、少し安心しました。

次のお話は、1回目の抗がん剤治療の評価と、2回目の入院での抗がん剤治療について